オリックスの航空機リース事業、強さのワケ 世界経済が減速する中でも安定成長を維持

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北山氏と同じく、支店での法人営業を経て、2016年10月に航空機リース部門に配属されたばかりの新人が、航空事業グループ主任の小柳匡平氏だ。現在、30歳。以前は新潟支店で、県内の中小企業を営業車で駆け回っていたという。

輸送機器事業本部
航空事業グループ
主任
小柳匡平

「まず顔を覚えてもらう。訪問件数を増やす。お客さまのニーズを先回りしてキャッチして、提案する。お客さまから喜んでもらえるようにするにはどうすればいいのか。法人営業では、それをつねに考えてきました。その甲斐あってか、ある企業のオーナーの方には、ご勇退後にも、地域活性化のための法人を立ち上げたいとご相談をいただくなど、素晴らしい人間関係を築くことができました」

そんな小柳氏も航空事業グループに配属されてからは、勉強の毎日だ。部内での書類作成、案件の提案手法について先輩から指導を受けるだけではなく、自ら率先して社内の英語研修プログラムに参加し、スキルアップを図っている。

「この仕事はスケールも大きければ、扱う金額も大きい。しかも、さまざまな分野の人たちが協力をしながら仕事をする、まさに一体感のある職場だと感じています。早く航空機リースに関する知識とスキルを身に付けて、英語を駆使した営業ができるような専門性の高い人間になりたいです」(小柳氏)

現在、航空機リースという仕事で確実な地歩を築いている前出の小野氏、北山氏も、その素地にあるのは、小柳氏同様、支店での法人営業時代に培った経験だ。オリックスでは法人営業で力をつけるのが王道の人材育成法なのだ。では、オリックスで求められている人材の条件とは一体どのようなものだろうか。

「明るくて素直。何があっても常に真正面から向き合ってチャレンジする人に来てほしいですね。『航空機リース』と言うと、格好良く見えるかもしれませんが、やっていることは地味なことも多い。泥臭いことを地道に努力できる人と仕事がしたいです」(小野氏)

「つねに前向きで、格好をつけない人。そして『わからない』ではなく『教えてください』と言える姿勢、それに変化への対応力が必要とされています」(北山氏)

オリックスのフィロソフィーはCO-WORK(コ・ワーク)。共に働き、知を共有し、結果を出すことでチームが、そして組織全体が成長していく。これはどの部署でも言えることだという。成長市場である航空機リース事業でも、持ち前のチーム力を武器に、オリックスは今後も存在感を増していく。