統合報告フォーラム
「統合報告」と経営戦略 ― 開示と対話の好循環を実現し、企業価値を高める ―

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企業が自社の価値の本質をステークホルダーに伝えるため、決算などの財務情報だけでなく、経営戦略や環境対策、ガバナンスなどの非財務情報も、統合的に開示する「統合報告」への関心が高まっている。国際統合報告委員会(IIRC)のフレームワーク策定に向けた作業が進む中、統合報告の意義や影響を考察する経営戦略フォーラムが6月5日、東京・中央区で開催された。
【主催】東洋経済新報社 【協賛】PwC Japan あらた監査法人

【キーノートスピーチ】
企業価値と会計と企業経営
あらた監査法人 木村 浩一郎

あらた監査法人
代表執行役
木村 浩一郎氏

木村氏は「世界の主要企業の時価総額に占める財務情報で説明できる部分の割合が年々低下してきている」ことを示した。監査法人でも、企業価値の2割に満たない財務情報を分析するだけでは、企業価値の生成過程を的確に理解できない、という問題意識が高まっているという。

木村氏は、企業の価値の本質についてステークホルダーと実効性のある対話をするために、非財務情報を含めた企業価値の生成過程を体系的に整理した統合報告の枠組みを活用することの意義を強調。「日本企業もグローバル市場での競争力強化に役立てて欲しい」と語った。

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