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グローバル経営支援セミナー 南アフリカ編 最後の新興市場、南アフリカ経済の最新事情と市場ポテンシャル

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【講演Ⅰ】
「南アフリカ投資の魅力と課題」

南アフリカ通商産業省
副事務次官
プムラ・ンカパイ 氏

南アフリカ通商産業省のプムラ・ンカパイ氏は「南アフリカはビジネスのしやすい国」と強調。南アフリカが加盟するSADC(南部アフリカ開発共同体)は2億人、サブサハラの3経済共同体が将来統合すれば、7億人の市場へアクセス可能になる。世界銀行のビジネスのしやすさランキングでは与信や投資家保護でトップクラス、全体でもBRICSで最上位に位置する。

南アフリカ政府は、雇用創出、失業率低減、経済の多様化に向けた経済政策を打ち出し、自動車、機械部品、食品、グリーン産業、医薬、観光など幅広い分野で、外資企業の投資に助成金、課税控除、従業員技術習得の助成制度などを設け、大使館も投資促進のためのサービスを提供している。ンカパイ氏は「10年前はホープレスと言われたアフリカに、今は世界で最も早く経済成長する国が集まっている。新しい時代の夜明けに立ち会ってください」と訴えた。また、「今日まで日本企業は、南アフリカにて15万件もの雇用を創出しております。そのことについて、同国民はとてもありがたく思っています」と述べた。

【講演Ⅱ】
「南アフリカの会計・税務制度の概要」

KPMG南アフリカ
シニア・マネジャー
會田 浩二 氏

KPMG南アフリカの會田浩二氏は、現地の制度概要について説明。会計制度は昨年からIFRSが適用済み。主な税制は法人・個人所得税、付加価値税(VAT)などで特殊な税はなく、日本との租税条約も締結されている。会社設立では、VAT納税者登録の厳格さには注意が必要だが、全手続きは4カ月から遅くとも1年以内に完了する。會田氏は、新興国にありがちな「複雑な会計・税務制度ではない」と語った。

「南アフリカのBEE(黒人経済力強化政策)への対応」

あずさ監査法人
グローバル・ジャパニーズ・プラクティス部
中南米・中東・アフリカ事業室長
梅澤 浩 氏

あずさ監査法人の梅澤浩氏は、アパルトヘイトで不利益を被ってきた黒人らの経済参加を目的とするBEE政策について解説。企業は所有権や技能開発、優先調達などの要素をスコアカードで採点され、貢献度が判定される。調達先のレベルが自社のスコアに影響するため、BEEを遵守する政府機関や、政府と取引のある企業からは高スコアが求められる。梅澤氏は「どの程度のレベルをどう達成するか、戦略が必要」と述べた。

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