グローバル経営支援セミナー 南アフリカ編 最後の新興市場、南アフリカ経済の最新事情と市場ポテンシャル
BRICSの一角としてアフリカ市場を牽引する南アフリカ。その最新動向を伝える「グローバル経営支援セミナー 南アフリカ編」が5月、東京・大阪・名古屋の3会場で開催された。
【共催】三菱東京UFJ銀行
南アフリカ貿易投資庁
駐日南アフリカ共和国大使館
東洋経済新報社
南アフリカ貿易投資庁
駐日南アフリカ共和国大使館
東洋経済新報社
【協賛】あずさ監査法人
KPMG南アフリカ
KPMG南アフリカ
駐日南アフリカ大使モハウ・ペコ閣下も臨席した東京会場では、南アフリカ貿易投資庁と提携する三菱東京UFJ銀行の倉内宗夫氏がオープニングスピーチ。サブサハラの大市場を見据えた南アフリカ進出の意義を強調し、「駐在員事務所を出張所に格上げし、日系企業支援を強化する」と述べた。
【基調講演】
「南アフリカ(サブサハラ)経済の
現状と今後の戦略について」
三菱東京UFJ銀行の横井慶郎氏は「欧州経済の悪化で、欧州からさらに拡大した地域を見ようという需要がある。アフリカブームが来るだろう」と話した。中でも、南アフリカは政治的に安定しており、ブラックダイヤモンド(新黒人中間層)の台頭で、一人当たりGDPは約7500ドルと、かなり高いレベルにある。25%以上の高い失業率が課題だが、今後就学率が向上し、企業による研修制度の充実により労働需給のミスマッチも徐々に解消に向かうことが期待される。
他のBRICS諸国と比べ南アフリカ自体は人口約5100万人と大国ではないが、サブサハラ全体では8億5000万人に上り、非常に高いポテンシャルがある。横井氏は「アフリカは資源・インフラ関連の需要はもとより、今後消費人口が急増するマーケットであり、南アフリカは、その巨大市場のゲートウェイとなる国である。人材も時間も限られる日本企業にとって南アフリカの企業とのパートナーシップをうまく使って開拓することを検討すべき」と話した。