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日本は中二的発想力で勝負せよ! メイカーズ革命の本質は「大人げなさ」にあり

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思春期になってはじめて、空想は創造的になる?

著者:堀田純司(作家) (撮影:今井康一)

「最も奔放に空想力を働かせるのは子ども時代」と、普通は考えるところ。

しかしロシアの発達心理学の大家、ヴィゴツキーによると、案外それは違うのだそうです。

たとえば、子どもにとってヒーローとはまずテレビの中のヒーロー像そのまま。そして悪とはテレビの中の敵そのものです。

一見、奔放な想像力を働かせているように見える子どもの「ごっこ遊び」ですが、実はこれはテレビで見た対象をなぞっているだけなのです。

独創的な空想を行うためには、実は、ヒーローなら「ヒーロー」、悪なら「悪」という、抽象概念を理解している必要がある。だから概念の理解が進む思春期になってはじめて、人は創造的な空想を飛躍させるのだとヴィゴツキーは指摘しています。

もっとも、シャルロッテ・ビューラーのように思春期の空想力について「活発だが、陳腐で非生産的」という評価もありました。確かに、自分自身を振り返っても、まったくそのとおりです。それは認めざるをえない。

ですが、あえて主張します。今の日本にはもっと「思春期的な空想力」が必要なのではないでしょうか。

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【成熟期に入った国ならではの発想】

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