10万冊が手のひらに、簡単操作の電子本 トッパングループの「Lideo」、シニアでも気軽に

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ディスプレーでも読みやすい
オリジナルフォントの開発にも着手

凸版印刷は早くから、デジタルコンテンツの企画、開発、製造に関連するソリューション提供に力を注いできた。

たとえば、一冊の紙の書籍から、電子書籍、Webサイトなど、さまざまなデバイス向けに加工、配信することを可能にするだけでなく、販売、課金、コンテンツの管理などをワンストップで提供できる質の高いサービスは、出版社から高く評価されている。

現在、同社ではデジタルメディアの進展を見据えたさまざまなプロジェクトが進んでいる。その一つが、「凸版フォント “brand-new”プロジェクト」だ。凸版フォントと言えば、ペンで書いたような親しみのあるデザインで知られ、文芸作品をはじめとする数多くの書籍で採用され、出版社や読者から高い評価を得ている。それがなぜリニューアルされるのか。

凸版印刷 情報コミュニケーション事業本部
デジタルコンテンツソリューションセンター
技術部部長 松林 繁樹

凸版印刷 情報コミュニケーション事業本部デジタルコンテンツソリューションセンター技術部の松林繁樹部長は「高精細なデバイスの普及が進み、ディスプレーで文字を読む機会が増えています。こうした中、あらためて読みやすい書体について考え、また、著述されている内容が読者の記憶に残りやすい書体とはどのようなものなのかを研究しています」

松林部長によれば、印刷を前提にデザインされたフォントは、高精細なディスプレーでは文字の「細り」や「かすれ」なども起こりがちだという。同社ではこれらの課題を解決するとともに、紙から電子デバイスまでマルチデバイスに対応できるフォントを開発している。すでに試作は完了しており、近い将来「BookLive!」にも導入される予定だ。

トッパングループは、コンテンツの企画、開発から消費者への配信、販売まで、一貫した取り組みで電子書籍の普及を実現するとともに、顧客企業や消費者への新たな価値提供に挑もうとしている。

住所 : 〒101-0024 東京都千代田区神田和泉町1番地
WEBサイト: http://www.toppan.co.jp/