10万冊が手のひらに、簡単操作の電子本 トッパングループの「Lideo」、シニアでも気軽に
紙のマニュアルも同梱されているため、インターネットにアクセスしヘルプ画面を見る、といった作業もなく、画面を見ながら手元で操作方法を確認できる。
サイズは110×165×9.4ミリ、重さは170グラム。紙の書籍ならほぼ新書と同じくらいの大きさ、重さである。小さく、軽いため、片手で持って読んでも疲れにくそうだ。
三省堂書店とも提携
「読書好き」のニーズに応える
「BookLive!」は、配信書籍数約14万冊を誇る、国内最大級の総合電子書籍ストアである。これはWebコンテンツを編纂した本等を含まない実際の「本」の冊数である。この中には、高い評価を得ながら絶版書が多く入手しにくかった平凡社「東洋文庫」など、独自のコンテンツも多数ラインナップされている。
「50代以上の『読書好き』のお客様に、電子ツールとしてではなく、あくまでも『本』として『Lideo』を売りたい」と淡野社長は意気込みを語る。このため、「Lideo」は家電量販店ではなく、三省堂書店などの書店店頭で販売されている。
同社との連携もさらに進めていく考えだ。すでに、「BookLive!」の電子書籍コンテンツやプリペイドカードを三省堂書店の店頭で購入できるほか、「BookLive!」で電子書籍を購入すると、「クラブ三省堂ポイント」も貯まる。
また、ソーシャル本棚「読むコレ」は、「BookLive!」で購入した書籍と三省堂書店で購入した紙の書籍の購入履歴を連携させ、本棚やレビューを公開できるようになっている。3月には、入手困難な本を復元して、紙と電子で販売する事業も共同で開始した。
「専用端末販売はあくまでも『いつでも、どこでも、誰でも』読みたい本を読みやすく提供するための手段の一つ。今後も『読書好き』のニーズに応え、国内電子書籍ストアとして確固たるポジションを確立したい」と淡野社長は力を込める。