100周年に向け、
さらに教育・研究力を高める名城大学
名城大学
教育・研究の新たな基盤として期待を集める新キャンパス
キャンパスから地域へ、キャンパスから世界へ」のコンセプトのもと、名城大学のナゴヤドーム前キャンパスが2016年4月、開設された。同キャンパスは、「独創的で強い大学」を目指してきた90周年事業の一つで、教育・研究のクオリティ向上を支える基盤として期待を集めている。

このコンセプトについて久保全弘副学長は、「キャンパスでの学びに加え、周辺の商業施設や自治体、地域のコミュニティなどと連携した学びを、地域社会の問題解決や活性化に生かし、さらに、国際感覚を育む環境で身に付けた力で、世界へ強く発信してほしいという思いを込めました」と話す。
名城大学は、開学100周年の26年を目標年とした戦略プラン「Meijo Strategy 2026(通称:MS‐26)」のビジョンとして、「多様な経験を通して、学生が大きく羽ばたく『学びのコミュニティ』を創り広げる」を掲げている。新キャンパスは、このビジョンの実現のためにも重要な役割を担い、来年の17年度には人間学部と都市情報学部も集結し、幅広い専門性が集約され交流が進むことで新たな価値の創造と発信が期待される。
また、新キャンパスの特色となっているのが、「アクティブな学びの創造」だ。従来、大学の授業は大教室で講義を行うのが一般的だが、近年は少人数のグループでディスカッションし、問題解決の手法を学ぶ双方向型の能動的学習「アクティブラーニング」が重視されるようになっている。新キャンパスの目指す学びもまさにここにあり、久保副学長は、「学生が主体的に学べることを重視し、従来の授業をさらに充実させるとともに、チームで切磋琢磨し、達成感や学ぶ楽しさを実感できるようにしていきます」と強調する。
アクティブな学びを創造しさらなる飛躍を牽引

ナゴヤドーム前キャンパスでは、アクティブな学びの創造に向け、「人とつながる」「地域とつながる」「世界とつながる」をテーマとして掲げる。そのために大きな役割を果たすのが、キャンパスの北館2階に設置された「ラーニングコモンズ」と「グローバルプラザ」だ。
ラーニングコモンズは、学生同士が自由にディスカッションできるオープンスペースで、久保副学長は、「ここではコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、ICT機器を使った情報収集能力などを磨くことができ、学生の主体的な学びを促します」と解説する。

グローバルプラザは、英語のラーニングアドバイザーが常駐し、オールイングリッシュの自律的な英語学習環境が整備された、キャンパス内留学の場といえる施設だ。学生は、この環境での学びを通じて、英語や海外への興味関心を深め、目的やスタイルに合ったアドバイスを受けることができ、留学前の準備や帰国後のレベルアップにも活用できる。グローバルプラザは天白キャンパスにも設置されるなど、名城大学では今後もこうした施設の充実・強化を進める計画だ。
学びの場、交流の場として織り込まれたキャンパスの工夫も注目される。中庭を中心に東西南北に配置された明るく開放的な4棟が、「名城の丘」「名城の橋」と名付けられた緑豊かな回廊で結ばれ、多様な出会いや交流を生み出す空間を形づくっている。
新キャンパスについて久保副学長は、「ここでの新しい学びと、教育・研究の成果の発信が、本学のさらなる飛躍につながり、『MS‐26』の目標年の開学100周年に自信を持ってその成長を振り返りたい」と熱く語る。