東洋大学

多様な人財が集うアジアのハブ大学へ

東洋大学

髙橋 これまで東洋大学は、都市型大規模総合大学として、大学志願者のボリュームゾーンを受け入れ、社会の中核を担う人財を育成してきました。そうした使命を本学の構想にうまく反映させることができたのではないかと考えています。

芦沢 現在のピラミッド型に形成された人財集団を底上げし、ダイヤモンド型の人財集団を目指すことで、グローバル社会の中核を担う中間層を厚く育てたいという意図が含まれています。2017年の開設を構想する国際学部グローバル・イノベーション学科では、高レベルの少人数教育を実施してダイヤモンド型の人財構造の頂点に位置する世界を舞台に変革をリードできる人財を育てていきます。また、構想名のダイヤモンドには、原石である学生を磨いて輝かせたいというコンセプトも込められています。

髙橋 実際に、グローバル人財を育成していくためには、まず日本人学生向けの留学制度拡充は欠かせません。大学間協定に基づく交換留学だけにとどまらず、留学先の大学で取得した単位を認める認定留学制度や協定校語学留学(短期、長期)、また、留学先として4年制大学の専門課程への編入を目指すコミュニティカレッジを含めるなど柔軟に対応できる体制を整備します。さらに、留学したいが高い英語力が求められ、それが障壁となって留学を断念する学生もいることから、留学先で英語力向上を図りながら専門科目を学ぶブリッジプログラムの開発にも着手しています。

芦沢 日本人学生の送り出しだけでなく、外国人留学生の受け入れ体制も強化します。これまでは、どこか海外の大学へ留学に行き、母国に帰るというパターンが基本でしたが、海外の大学から本学へ留学に来て、また違う海外の大学へ留学に行く、というパターンがあっても良いと考えています。ダイナミックに学生が動く中で、まるでハブ空港のように、本学に多様な人財が集まる「アジアのハブ大学」を目指します。

髙橋 そのためには、EUのエラスムス計画のアジア版ともいえる、国際通用性の高い柔軟な教育プログラムを実現したいと考えています。2016年1月より、「アジア太平洋大学交流機構(UMAP)」の国際事務局を本学が務めることとなり、学長が事務総長に就任しました。アジア太平洋地域の大学生の流動性を高める単位互換や国際編入学の制度確立に取り組み、学生が多様な学びを得られるアジアのハブとしての機能を持つ大学を目指していくこととなります。また、すでに本学では、全学的にセメスター制を進めていますが、いまだにアジア全体では大学のアカデミックカレンダーが統一されていません。セメスター制に統一されたASEAN域内の大学とは連携しやすいと思いますが、アジア全域の大学との連携を考えると今後はクォーター制の導入も検討しなければなりません。そこで、2017年に新設予定の国際学部と情報連携学部では、いち早い導入を検討しています。

芦沢 これまでにも生涯教育や社会教育など幅広い人々に教育機会を提供してきた東洋大学らしい取り組みとして、カリフォルニア大学ロサンゼルス校付属の語学教育機関UCLA Extensionと共同で社会人向けのビジネスコミュニケーション講座を展開、シニア、地元の幼児・小学生に対しても英語講座を提供するなど、全世代向けにグローバル教育を行っていきます。グローバル化を牽引する大学となるためには、こうした取り組みを継続的に行っていく必要がありますので、文部科学省による支援終了後も持続可能な仕組みとして事業法人化も構想しています。

髙橋 最も大切なのは、こうした大学改革プログラムを通じて学生が何を学び、どのように成長するかです。グローバルな舞台で活躍できる能力と自信を持った人財を多く育成していきたいですね。

※2017年度開設予定(設置構想中)。学部・学科名は仮称であり、計画内容は変更になる可能性があります。

TOPICS
第1回 グローバル社会で必要な能力
■G&S Global Advisors Inc.
 橘・フクシマ・咲江氏
■東洋大学 学長
 竹村牧男
元ヘッドハンターが語るグローバルで究極的に求められる「インテグリティ」とは。
第2回 観光産業をリードする力
■東洋大学 教授
国際地域学部国際観光学科長
飯嶋好彦
外国人観光客に愛される国になるために、いま最も必要とされているのが・・・・・・。
第4回 コミュニケーション能力
■静山社 会長
 松岡佑子氏
■東洋大学 文学部 准教授
 大野寿子
ハリポタ翻訳者が語った異文化コミュニケーションで必要なこと。
第6回 リーダーシップ
■東洋大学 教授 今村肇
グローバル時代に求められるリーダー像「対話型インタラクティブ・リーダーシップ」。
第7回 異文化理解と自文化理解
■旭酒造 代表取締役社長
 桜井博志氏
■東洋大学 文学部 教授
 石田仁志
日本酒「獺祭」が世界で評価される理由には異文化と自文化への深い理解があった。
第8回 産業界が求める人財
■リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 主幹研究員 豊田義博氏
■東洋大学 国際地域学
 教授 芦沢真五
自らキャリアデザインを主導する「キャリア自律型人財」が求められるようになっている。
第9回 連携する力
■前グーグル日本法人名誉会長 村上憲郎氏
■東洋大学 情報連携学部等設置推進委員会 委員長
坂村健
ITの変遷を身をもって知る二人がIoTからビッグデータ、AIまでITのいまを語る。
第10回 観光プロデュース力
■小西美術工藝社
代表取締役社長
デービッド・アトキンソン氏
■東洋大学 国際地域学部
 准教授 矢ヶ崎紀子
マーケティングの活用で、日本を訪れる観光客の満足度向上へ。
第11回 イノベーション力
■ラクスル 代表取締役
 松本恭攝氏
■東洋大学 国際地域学部
 教授 荒巻俊也
世界で活躍できるイノベーティブな人財の条件とは。成長する企業トップの思考をひも解く。
第12回 哲学的思考
■東洋大学 学長 竹村牧男
物事を深く掘り下げて考える「哲学的思考」がグローバル社会を生き抜く大きな力になる。
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https://www.toyo.ac.jp/