「2016年はスマートロボット元年」
接客現場でのロボット活用のポイントとは
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すでに200社を超える企業が「Pepper for Biz」業務アプリの開発へ参入意向を示しており、様々なアプリが続々とリリースされている(有料)。2016年2月22日にオープンした「ロボアプリマーケット for Biz」では、「外国語対応(英語、中国語)」のほか「お客様の属性に応じたクーポンによる販売促進」といった、訪日客対応や再来店の促進強化につながるアプリや、「介護施設・病院でのレクリエーションアプリ」など、業種や業態に対応した各種業務アプリが登場予定だ。また、クラウド環境で提供されるため、先進的な企業の成功事例などに基づいて、テンプレートやアルゴリズムが常にバージョンアップされる。

「接客や応対だけでなく、本質的に企業のコスト削減や売り上げ拡大につながる機能の開発・提供にも力を入れていきます。日本発のロボットを通じて、日本企業の競争力向上に貢献したいと願っています」と弓掛氏は抱負を語る。

導入検討に際し、ソフトバンクでは「どう使えるかわからない」といった問い合わせにも丁寧に相談に応じているという。業種・業態、企業規模などに応じた豊富な事例もそろっているため、すでにビジネス現場でのロボット活用を検討している企業も、まだ調査段階の企業も、まずは気軽に相談したいところだ。

2月からは各種アプリを搭載した「Pepper for Biz」を無料で体験できる「Pepper for Biz アトリエ~体験スペース~」も東京・大阪・名古屋・福岡で順次オープンされており、検討に際しての参考となるだろう。

Pepper for Biz導入企業の声(1)日産自動車
マーケティング本部販売促進部 部長 菅野 亜紀子
全国の日産レディー・ファースト ショップ100店に導入


「Pepper World 2016」日産自動車ブースの様子
  全国の日産レディー・ファースト ショップ100店舗に「Pepper」を導入しています。
 女性のお客様や初めて来店されるお客様にとって、自動車ディーラーは敷居が高いところです。「Pepper」導入により、日産のお店に行ってみようかなと関心を持っていただいたり、店舗に良い印象を持っていただき、再来店につながればと考えました。
 「Pepper」の仕事は、お客様のお出迎えや簡単な商品紹介のほか、商談中のお子様の遊び相手、待機中のお客様を会話やエンタメアプリでおもてなしするといったことです。カーライフアドバイザーの代わり(営業補助)ではなく、お客様の店頭体験を楽しくするという目的に重きを置いています。
「Pepper」導入により、販売店からは集客につながったり、お客様に喜んでいただいているという声があがっています。
 今後は、お客様の反応やフィードバックを蓄積してデータ分析し、顧客対応の改善やマーケティング活動に生かすことも検討していきたいです。また、「Pepper」が持っている顔認識機能を活用して、店舗に何度も来店してくださる日産車オーナーのお客様向けに特別な応対をするといったサービスも開発したいと考えています。
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