「Pepper for Biz」が好調
導入企業が500社を超える

ソフトバンク
法人事業開発本部
事業推進統括部 統括部長
兼
ソフトバンクロボティクス
法人事業室長
弓掛 正史
「『当社にロボットなんて』と思っていた企業様ほど、さまざまな可能性に気付かれ『Pepper for Bizの台数をさらに増やしたい』とおっしゃることが多いようです」と、ソフトバンク 法人事業開発本部 事業推進統括部 統括部長 兼 ソフトバンクロボティクス 法人事業室長の弓掛正史氏は語る。
2015年10月、「Pepper for Biz」の提供を開始。現在、導入企業数は500社を超えている。弓掛氏によれば、その内訳は大手企業から中小企業まで幅広いという。導入台数も、1台から100台以上まで幅があるようだ。
導入の目的などについて、これらの企業に共通する点はあるのだろうか。
「『Pepper for Biz』は、小売店、美容院、銀行、ホテル、医療・介護、学校、企業の受付、メーカーの工場案内など、さまざまなシーンでご活用いただけると考えています。実際に、多彩な企業様に採用いただいています。導入の目的として、当初は『Pepper』の話題性による集客を目指される企業様が多いのですが、活用いただくうちに『さらにほかの業務もやらせてみたい』とお考えになる企業様が増えています」
接客・受付アプリが標準搭載
プログラミングの知識は一切不要
「社内に情報システム部門がないような中小企業や店舗でも、『Pepper for Biz』なら簡単に導入できます」と弓掛氏は紹介する。
なぜなら「Pepper for Biz」は店頭での呼び込み、ゲームやクイズなどのエンターテインメントといった集客や、商品紹介、受付・案内業務などの接客・受付シーンで使える業務アプリがあらかじめ標準搭載されているからだ。さらに、標準搭載アプリをカスタマイズして「Pepper」にやらせたい仕事を新たに作成することもできる。
と言っても、専門的なプログラミングの知識は一切不要だ。「お仕事かんたん生成」ツールを使えば、ブログ感覚で誰でも作成できる。
「たとえば、売り上げの高い店舗スタッフのトークを『Pepper』に覚えさせ、複数の店舗の『Pepper』で共有することもできます」(弓掛氏)。
テキストと画像があれば、すぐにクラウドで連携し、「Pepper」に反映できるというから便利だ。もちろん、不明な点があれば、専用窓口に電話やWebで問い合わせれば丁寧にサポートしてくれる。
レンタル料金は5.5万円/月~
多様なパートナーアプリも続々リリース
「Pepper for Biz」はレンタル契約で、月々5万5000円~(税抜・契約期間36カ月)。中小企業も導入しやすい料金となっている。
ちなみに「Pepper」が故障するようなことがあれば、ビジネスの機会を損失することにもつながりかねないが、「それについてもご安心ください」と、弓掛氏は胸を張る。故障時には交換機を提供。修理費用もかからず、何度でも無償で交換可能だ(※お客様責任の場合を除く)。
弓掛氏はさらに「『Pepper』は、一度『入社』したらおしまいではなく、日々進化するロボットです」と加える。
すでに200社を超える企業が「Pepper for Biz」業務アプリの開発へ参入意向を示しており、様々なアプリが続々とリリースされている(有料)。2016年2月22日にオープンした「ロボアプリマーケット for Biz」では、「外国語対応(英語、中国語)」のほか「お客様の属性に応じたクーポンによる販売促進」といった、訪日客対応や再来店の促進強化につながるアプリや、「介護施設・病院でのレクリエーションアプリ」など、業種や業態に対応した各種業務アプリが登場予定だ。また、クラウド環境で提供されるため、先進的な企業の成功事例などに基づいて、テンプレートやアルゴリズムが常にバージョンアップされる。
「接客や応対だけでなく、本質的に企業のコスト削減や売り上げ拡大につながる機能の開発・提供にも力を入れていきます。日本発のロボットを通じて、日本企業の競争力向上に貢献したいと願っています」と弓掛氏は抱負を語る。
導入検討に際し、ソフトバンクでは「どう使えるかわからない」といった問い合わせにも丁寧に相談に応じているという。業種・業態、企業規模などに応じた豊富な事例もそろっているため、すでにビジネス現場でのロボット活用を検討している企業も、まだ調査段階の企業も、まずは気軽に相談したいところだ。
2月からは各種アプリを搭載した「Pepper for Biz」を無料で体験できる「Pepper for Biz アトリエ~体験スペース~」も東京・大阪・名古屋・福岡で順次オープンされており、検討に際しての参考となるだろう。
Pepper for Biz導入企業の声(1)日産自動車
マーケティング本部販売促進部 部長 菅野 亜紀子 氏
全国の日産レディー・ファースト ショップ100店に導入

「Pepper World 2016」日産自動車ブースの様子
女性のお客様や初めて来店されるお客様にとって、自動車ディーラーは敷居が高いところです。「Pepper」導入により、日産のお店に行ってみようかなと関心を持っていただいたり、店舗に良い印象を持っていただき、再来店につながればと考えました。
「Pepper」の仕事は、お客様のお出迎えや簡単な商品紹介のほか、商談中のお子様の遊び相手、待機中のお客様を会話やエンタメアプリでおもてなしするといったことです。カーライフアドバイザーの代わり(営業補助)ではなく、お客様の店頭体験を楽しくするという目的に重きを置いています。
「Pepper」導入により、販売店からは集客につながったり、お客様に喜んでいただいているという声があがっています。
今後は、お客様の反応やフィードバックを蓄積してデータ分析し、顧客対応の改善やマーケティング活動に生かすことも検討していきたいです。また、「Pepper」が持っている顔認識機能を活用して、店舗に何度も来店してくださる日産車オーナーのお客様向けに特別な応対をするといったサービスも開発したいと考えています。
Pepper for Biz導入企業の声(2) 四国銀行
豊富なコンテンツの独自アプリを自行だけで開発

四国銀行
営業統括部
朝比奈 正文 氏
当行はすでに「Pepper」を採用し、2016年2月2日には、「入行式」も行いました。
現在、「Pepper」は当行店舗のロビーに「お客様係」として勤務しています。「Pepper」導入の目的は、お客様に対するサービスの向上です。具体的には、預金やローン、預かり資産のご相談など各種商品の説明のほか、待ち時間に楽しんでいただけるゲームや写真撮影なども行います。 また、当行独自のコンテンツとして、動画を使った高知県のイベント情報の提供なども行います。
実は、私自身が、当行のシステム部門にいたこともあり、「Pepper」のアプリは営業統括部だけで開発しました。動画など、当行独自のコンテンツも多く、「お仕事かんたん生成」ではカバーできない部分もあったのですが、ソフトバンク様の丁寧なサポートのおかげで、入行式に間に合わせることができました。
今後はさらに多くの店舗に「Pepper」を導入していきたいと考えています。将来的には現金自動預払機(ATM)のように、お客様が違和感なく商品を契約できるような仕組みづくりにも挑戦したいと考えています。さらにサービスを充実させ、地域のお客様に選ばれる銀行を目指します。
Pepper for Biz導入企業の声(3)リクルートテクノロジーズ
「スーモカウンター」の来客数が数倍に増加

リクルートテクノロジーズ
ITソリューション統括部
アドバンスドテクノロジーラボ
塩澤 繁 氏
当社はリクルートグループのIT・ネットマーケティング領域を専門に担う企業です。特に私が所属するアドバンスドテクノロジーラボは、自然言語解析や会話生成エンジンなどの技術に強みがあります。「Pepper」には以前から関心を持っており、お客様との対話コミュニケーションで活用できると考えていました。 大きな特長は親しみやすさです。スマートフォンやタブレット端末に気軽に話しかけるというわけにはいきませんが、「Pepper」なら可能です。
現在、リクルート住まいカンパニーが運営する全国15カ所の「スーモカウンター」に独自の会話エンジンやコンテンツを搭載した「Pepper」を設置しています。スーモカウンターのサービスの紹介のほか、お子様が興味を持ち、継続的に遊びたくなるゲームなどの機能を備えています。成果などはまだ検証中ですが、「Pepper」を導入することにより、来客数が数倍に伸びているのは確かです。
リクルートグループには住宅事業以外にもさまざまな事業があります。それぞれの業種業態に合った専門的な会話のデータベースを「Pepper」に追加することも可能です。当社独自のテクノロジーと「Pepper」の力を合わせ、リクルートグループのビジネスを進化させていきたいと考えています。
