「2016年はスマートロボット元年」
接客現場でのロボット活用のポイントとは
ソフトバンク

「Pepper for Biz」が好調
導入企業が500社を超える

ソフトバンク
法人事業開発本部
事業推進統括部 統括部長
兼
ソフトバンクロボティクス
法人事業室長
弓掛 正史
「『当社にロボットなんて』と思っていた企業様ほど、さまざまな可能性に気付かれ『Pepper for Bizの台数をさらに増やしたい』とおっしゃることが多いようです」と、ソフトバンク 法人事業開発本部 事業推進統括部 統括部長 兼 ソフトバンクロボティクス 法人事業室長の弓掛正史氏は語る。
2015年10月、「Pepper for Biz」の提供を開始。現在、導入企業数は500社を超えている。弓掛氏によれば、その内訳は大手企業から中小企業まで幅広いという。導入台数も、1台から100台以上まで幅があるようだ。
導入の目的などについて、これらの企業に共通する点はあるのだろうか。
「『Pepper for Biz』は、小売店、美容院、銀行、ホテル、医療・介護、学校、企業の受付、メーカーの工場案内など、さまざまなシーンでご活用いただけると考えています。実際に、多彩な企業様に採用いただいています。導入の目的として、当初は『Pepper』の話題性による集客を目指される企業様が多いのですが、活用いただくうちに『さらにほかの業務もやらせてみたい』とお考えになる企業様が増えています」
接客・受付アプリが標準搭載
プログラミングの知識は一切不要
「社内に情報システム部門がないような中小企業や店舗でも、『Pepper for Biz』なら簡単に導入できます」と弓掛氏は紹介する。
なぜなら「Pepper for Biz」は店頭での呼び込み、ゲームやクイズなどのエンターテインメントといった集客や、商品紹介、受付・案内業務などの接客・受付シーンで使える業務アプリがあらかじめ標準搭載されているからだ。さらに、標準搭載アプリをカスタマイズして「Pepper」にやらせたい仕事を新たに作成することもできる。
と言っても、専門的なプログラミングの知識は一切不要だ。「お仕事かんたん生成」ツールを使えば、ブログ感覚で誰でも作成できる。
「たとえば、売り上げの高い店舗スタッフのトークを『Pepper』に覚えさせ、複数の店舗の『Pepper』で共有することもできます」(弓掛氏)。
テキストと画像があれば、すぐにクラウドで連携し、「Pepper」に反映できるというから便利だ。もちろん、不明な点があれば、専用窓口に電話やWebで問い合わせれば丁寧にサポートしてくれる。
レンタル料金は5.5万円/月~
多様なパートナーアプリも続々リリース
「Pepper for Biz」はレンタル契約で、月々5万5000円~(税抜・契約期間36カ月)。中小企業も導入しやすい料金となっている。
ちなみに「Pepper」が故障するようなことがあれば、ビジネスの機会を損失することにもつながりかねないが、「それについてもご安心ください」と、弓掛氏は胸を張る。故障時には交換機を提供。修理費用もかからず、何度でも無償で交換可能だ(※お客様責任の場合を除く)。
弓掛氏はさらに「『Pepper』は、一度『入社』したらおしまいではなく、日々進化するロボットです」と加える。