「アパート経営」業界の常識を覆す
建物づくりと管理
アイケンジャパン
何重もの防音設計など
見えない部分も丁寧に設計・施工
「安心・安全はもちろんのこと、入居者の皆さんが、『早く帰宅してくつろぎたい』と思っていただけるような、居住性にもこだわっています」と、中島社長は紹介する。
キッチンには2口のビルトインコンロ、大容量の収納を備え、シンクもまな板をおいて調理ができる広さがある。バスルームは浴室乾燥機とテレビが標準装備だ。寝室や玄関のクローゼットなどの収納スペースも確保されている。ペアガラス標準で採用されているため、外気や騒音を遮断し、快適に過ごせる。
特筆すべきは2階住戸専用のスカイバルコニーだ。照明、コンセントなどもあり、友人とパーティを楽しんだり、ガーデニングをしたり、思い思いに使えるだろう。このようなスペースが、通常のアパートでは採用されることはまずない。
中島社長は「『どのアパートも同じ』というのでは、入居者に選んでいただくことはできません。当社が入居者のターゲットとして社会人の女性を想定しているのは、この層がもっともアパートに対して厳しいからです。逆に言えば、社会人の女性から『ここに住みたい』と言っていただけるようなものであれば、必ず多くの人に支持されるのです。また当社ではさらに、入居者の方には一見、わからないようなところにもこだわっています」と話す。
たとえば外壁や、屋内階段・廊下のサイディング(外装材)についても、同社では釘打ちをせず、金具留めにしている。釘打ちはさびや劣化につながりやすいからだ。このほか、2階のフローリングと1階の天井の間には何重もの防音設計を施すことにより、木造アパートながら極めて高い防音性を実現している。寝室のクローゼットの扉が、折れ戸ではなく引き戸になっているのも、スペースを大きく利用できるようにとの考えからだ。このあたりは、入居してみないとなかなか実感できないが、快適性を大きく左右する。