「アパート経営」業界の常識を覆す
建物づくりと管理
アイケンジャパン
社会人の女性をターゲットにした
こだわりの設計・仕様が人気
名古屋市―。市営地下鉄の駅からほど近い住宅街の中に、真新しい2棟のアパートが並んで建っている。アイケンジャパンが手がける物件の一つだ。道路を挟んだ目の前が豊かな緑のある公園という恵まれた立地もさることながら、分譲マンションを思わせる外観が目を引く。
また、各棟6戸にもかかわらずオートロックを備え、内廊下になっているところなども、賃貸アパートとは思えない。さらに間取りにも特長がある。一般的な賃貸アパートは、いわゆる「ようかん型」と呼ばれるように、各住戸が並列に配置され、外階段と外廊下でつながったものがほとんどだ。建築の効率はいいが、壁一枚のため隣室の音が漏れやすく、中側の住戸は通気性が悪くなる。部屋が狭いのもネックだ。それに対して、アイケンジャパンの建物は、1LDKタイプが中心となっている。約9畳の広々としたリビングがあることに加え、各住戸を水回りで仕切ることで、全室を角部屋にすることができ、防音効果を高めている。もちろん、全室角部屋なので明るい。
アイケンジャパンの中島厚己社長は「当社では、入居者のターゲットを社会人の女性に設定しています。このため、セキュリティ面などには細部にまで徹底的にこだわっています」と話す。
前述したように6戸のアパートであってもオートロックや屋内廊下・階段を備えているのもそのためだ。このほか、1階のバルコニーの高さは約2.5メートルと高くなっており、外からのぞくことができないようになっている。防犯シャッター、防犯砂利、バルコニーライト、カラーモニターインターホンも、一人暮らしの女性には安心だろう。