全米が熱狂したSF映画の何とも底知れぬ魅力

「エンダーのゲーム」を見逃していませんか

自宅で見る映画の定番といえばSFです(イラスト:ツネオMP / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。「たかみひろしのシネマ・ショウ」をお届けしよう。音楽・映像プロデューサーのたかみひろし氏が、毎回の特集するテーマに沿って必見のDVD/ブルーレイ作品を講評とともに紹介する企画。今回は4本中3本が全米でナンバーワンを記録したSF映画特集だ。

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宇宙での極限サバイバルを描いた『ゼロ・グラビティ』

今回紹介する4本の中でも第86回アカデミー賞、最多7部門を受賞した話題の大作「ゼロ・グラビティ」は、宇宙での極限状態/サバイバルを描いた感動作として、ネットでの平均評価値もかなり高い。確かに観ている分には手に汗握るようなシーンの連続で、画面から目が離せない。しかしこれを繰り返し観たいかとなれば、どうだろうか。特に決定的なオチがあるわけではなく、正直、宇宙ものの良質なドキュメンタリーを観せられているような感も無きにしも非ず……。

ただし、圧倒的に美しい映像には魅せられっぱなしだった。だから、むしろ興味は“撮影の舞台裏”の方に傾いてしまう。事実、ブルーレイの182分にも及ぶ特典映像は非常に興味深く観ることができた。アカデミー賞で「撮影賞」「編集賞」「音響編集賞」「録音賞」「視覚効果賞」といったあたりの受賞は文句のないところだろう。保存盤としてブルーレイで購入しておくことに異存はない。

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ストーリー展開の魅力の差で今回のアワードに選定したのは、『エンダーのゲーム』。原作はオースン・スコット・カードの同名SF小説(1977年に短編として出版、1985年に長編化)で、後にシリーズ化され、映画のアカデミー賞やゴールデングローブ賞に当たる、ヒューゴー賞とネビュラ賞をダブル受賞。小説の内容から長年映画化は不可能とされてきたが、2013年、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009年)のギャヴィン・フッド監督により、遂に映画化が叶った(脚本も同監督)これまた話題作。

『グエムル 漢江の怪物』(2006年)を撮ったポン・ジュノ監督による新作『スノーピアサー』は、フランスのヒット・コミックが原作。ほとんどの舞台が暴走列車内というかなり破天荒なSFだが、レンタルして一度観る分にはなかなかの面白さだと思う。夜中に観てたら猛烈にお寿司が食べたくなった。そのワケはご覧になって、笑ってください。

『クロニクル』は、ひょんなことから超能力を身につけてしまった思春期の若者たちが巻き起こす予測不能の展開が評判を呼び、全米初登場1位を記録したSF青春サスペンス・アクション。『AKIRA』あたりからの影響を強く感じさせるものの、新人監督による低予算映画にして、このインパクトはかなりすごいと思う。

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