タイム・トラベル映画を分類すると…
一口にタイム・トラベル映画といってもさまざまなパターンがある。大きく分類すると、ずばりタイムマシンが登場するハードSF色の濃いタイプと、科学的検証なし(つまり「突然の閃光に包まれ、気づいたら過去だった」で済ませてしまう……苦笑)パターン=ファンタジー系のふたつだ。
『タイムマシン』『ターミネーター』『12モンキーズ』『タイムライン』(一番人気の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は微妙?)等が前者の代表で、どちらかというと後者の方が多いようだ。精神的(あるいは怪現象的)タイムトリップ(またはタイムスリップ)のファンタジー系で、『ある日どこかで』『バタフライ・エフェクト』『イルマーレ』から『時をかける少女』のようなものまで多種多様だ。
また、いずれの時代に飛んだにせよ、戦場が舞台になりやすいという傾向がある。その時代にない兵器を駆使した派手なバトルシーンを設定しやすいからだろう。たとえば日本SF映画の代表作『戦国自衛隊1549』。確かに織田信長が戦車を手に入れたらどうなるかは、想像しただけで面白そう! これが海外だと日本人には馴染みの薄い中世(騎士の時代)が舞台ということになる。
毎回のネタ作りという面で、連続TVドラマにも向いたテーマだ。古くは、かつてNHKで放映され熱狂的ファンの多い『タイム・トンネル』から、『ターミネーター』、『チャーリー・ジェイド』等々。スタトレ・シリーズならタイム・トラベルは、日常茶飯事(?)。劇場版4作目『故郷への長い道』は、シリーズ屈指の人気作だ!
かつてDVDが廃盤=高値になっていた『ファイナル・カウント・ダウン』(1980年)とその逆ヴァージョン設定の『フィラデルフィア・エクスペリメント』(1984年)も現在はブルーレイ化されている。こちらも必見!
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