IT活用で主婦の「フル在宅」勤務が実現

ワークスタイル変革が始まっている<3>

「働き方の形を自分たちから変えていきたい」と話すHDE人事部長の高橋氏(右)と在宅スタッフの松浦さん(左)

第1回 出社は週3日だけ!「兼業正社員の働き方」

第2回 期間限定・週4日勤務でも専門スキルは生きる

「今はほぼ“フル在宅”で労務管理の仕事をしています」と話す松浦圭子さん(41)。クラウドセキュリティツールの開発・販売を行うITベンチャー・HDE(東京・渋谷)と業務委託契約を結び働いているフリーランス人材だ。松浦さんとHDEとの出会いは今から1年ほど前のこと。ハイスキル人材と企業とのマッチングを行う人材紹介会社を通してのことだった。

在宅ベースから「フル在宅」へ移行

「当時は、正社員で労務担当者を探していました」と振り返るのはHDE人事部長の高橋実氏。なかなか相応の経験を持つ人材に出会えず、困っていたという。そんな中で出会ったのが松浦さんだった。複数の企業で人事制度・各種規則の設計や労務管理の経験があり、「まさに理想的なキャリアでした」(高橋部長)。

ただ、子どもが幼稚園に通っており、松浦さん自身は10~14時にしか稼働できないのがネックだった。しかも郊外エリアに住んでいるため、渋谷にあるオフィスまで通うとなると片道1時間半はかかってしまう。正社員として働いてもらうには、時間と場所の制約があったのだ。そこで考えた末に「業務委託契約」を結び、在宅ベースで働いてもらうことにした。

松浦さんが担当するのは、刷新を予定していた勤怠管理システムの導入業務。「在宅ベース」とは言っても、当初はオフィスに不定期に出社してもらい打ち合わせを行うことは考えていたという。ところが次第にほぼ出社がない「フル在宅」の形態へと移行していった。完全に‟フル在宅”のスタッフは松浦さんが初めてだった。

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