「ハタラキカタをもっと自由に」――。転職・求人サイト「Paraft(パラフト)」が掲げるテーマだ。
パラフトに掲載されている求人情報には、「在宅OK」「ゆっくり出社」「週3正社員」「時短勤務」「早朝出勤OK」「複業OK」などのアイコンがついており、ワークスタイルで転職先を選べるようになっている。求人を掲載しているのは、IT系を中心に、こうした柔軟な働き方を導入している企業だ。今年2月にベータ版をリリースした後、7月13日にリニューアルした。
パラフト代表の中川亮氏はこれまで、フリーランスのエンジニアと企業のマッチングサービス「PRO Sheet(プロシート)」などを手掛けてきたが、そんな中、クライアントから「正社員を雇用したい」というニーズも多く寄せられていた。こうしたクライアントの多くは成長中のITベンチャーで、大企業のような知名度がないうえに、福利厚生や待遇も見劣りするため、正社員の採用に苦慮しているケースが多い。一方で、柔軟なワークスタイルをアピールすることで優秀な人材を引きつけることができるのは、ベンチャー企業が持つアドバンテージだと考えた。
「かつては、仕事で重要視するのは『何をするか(What)』だった。その後、『誰とやるか(Who)』という点が注目されたが、これからは『どう働くか(How)』だと思う。WhatとWhoは自分では選べないが、ワークスタイルだけは自分で選べる。未来の働き方は自分自身で作り出せるということだ」(中川氏)
掲載企業を訪ねてみると
「早朝OK」「深夜OK」「在宅OK」「ゆっくり出社」「復業OK」「特別休暇」「時間自由」「週3正社員」「時短勤務」……。パラフトに掲載されている企業の中でも、ほぼすべてのアイコンがついているco-meetingを訪ねた(現在は募集をしていない)。2011年に設立された、企業向けソフトウエアの開発・販売を行う会社だ。
前職の同僚4人で立ち上げたこの会社は、創業準備のときから全員がそろって集まる時間を合わせるのも難しく、それぞれがリモートで仕事をしていたという。社名にもなっている「co-meeting」はそのような状況から生まれたソフトウエア。離れた場所にいても、画面上のテキストで会議を円滑に進めることができるコミュニケーションツールだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら