「商売に失敗する人」が絶対気づかない思考法 数字ありきで考えるのは危なすぎる

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新しい商売に乗り出すとき、市場規模から考えると・・・
東洋経済オンラインに集いし、労働者・学生・市民諸君!「若き老害」こと常見陽平である。私は今、最高に燃えている(解釈はまかせる)。超絶良企画と好評だった「社内企業」をめぐる対談の後編をお届けしよう。前回以上に、使えるノウハウが満載だ。特に、起業のための「国語算数理科社会」という話は参考になるは ずだ。心して読むように。

(※)前編はこちら

起業のネタは、いっぱいある「不」を探せ

石川 明(以下、石川):起業のテーマ探しの話をしましょうか。

常見 陽平(以下、常見):私ね、思うのですけど独立するにしろ、社内起業するにしろ、ビジネスを考える人って結局、意識高いんじゃないかとか、知的レベルが高いんじゃないかと思うのですよ。とても洗練されていて、頭を使ったビジネスモデルじゃないとだめじゃないか、革新的でないといけないんじゃないかと思っていないかと。

たとえば、地元とイオンモールとEXILEと仲間たちが大好きっていうね、みんな年収が400万円以下くらいの世界観があったとして、そこがマジョリティになってきているとします。たとえば、そういう層への視点って生まれないのではないかと思ったりするんです。

石川:僕は大きめの会社の社内起業のお手伝いをするのが結構多いのです。大きめのブランドがある会社からマイルドヤンキー系のビジネスはめったに提案は出ないですね。感覚がわからないと思うんですよね。年収が高めの人が多かったりとかするし、まわりにあまりそういう友達がいないかもしれない。

もうちょっと言うと、自分が作った事業を、できれば周りの友達に自慢したいので、「えー」と思われたくないから、ちょっとアッパーを狙いがちだなとは思います。なので、そうじゃないところにビジネスチャンスは残っている気がしますね。

常見:東京にいると感覚が洗練されるかもしれないし、鈍るかもしれないし。ベタベタの地方マーケットとか、中高年のマーケットとか。

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