一流企業のトップ営業は、ここまで徹底する 有力7社エース座談会 猛者達が語るプロ論

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(撮影:尾形 文繁)
東洋経済オンライン読者の諸君!突然だが、あなたは「営業」についてどんなイメージを持っているだろうか?
世の中は、営業で動いている。私はそう確信している。
しかし、なぜ、営業の仕事は理解されないのだろう?いまだに、ドラマやアニメ、漫画などでは、営業はいかにも押し売りふうに、あるいは顧客や上司にペコペコするように描かれる。実にけしからん話である。
就活生などにインタビューしても、「営業だけはやりたくない」「私は、クリエイティブな仕事をしたい」などと言うヤツがいる。残念な話である。営業ほどクリエイティブな仕事はないのにな。
この東洋経済オンラインの読者の中にも、営業担当者は多数いることだろう。日本の営業のスゴさを世に伝えるために、就活生にも営業のことを少しでも理解を深めてもらうために、私はこの特集をお届けしたい。
名づけてトップ営業座談会だ。味の素、野村證券、バンダイナムコエンターテインメント、富士ゼロックス、富士通、三井物産、リクルートマーケティングパートナーズ(50音順)。説明不要のこれら有力企業で活躍する20代〜30代前半のトップ営業たちが勢揃い!このメンバーで、営業についてトコトン語り合った。
日本を元気にするこの企画、全3回でお届けする。心して読んでいただきたい!

営業は「売るだけじゃない」のです!

常見陽平(以下、常見):今日はお忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。すでに、武者震いをしております(笑)。感無量です。日本を代表する企業の、トップ営業の皆さんにお集まりいただきました。広報担当者の方に、プロフィールをいただいた瞬間から興奮しましたよ。こんな優秀な方がいるのか、と。「営業の醍醐味」「優秀な営業の条件」などについて、トコトン語り合いたいと思います。よろしくお願いします。

一同:よろしくお願いします。

常見:では早速ですが、まず「営業の醍醐味」について語り合いたいと思います。まずは、リクルートマーケティングパートナーズの小野さんに、口火を切ってもらいましょう。

リクルートマーケティングパートナーズ小野恵里香(以下、小野):私の会社は、『ゼクシィ』というブライダル情報誌を展開しています。

常見:本日の参加者の中には、左手の薬指に指輪をしている方も多数いらっしゃいますね。『ゼクシィ』買いました?

既婚者一同:(笑顔でうなずく)

常見:やっぱり。強い媒体ですね。やや余談ですが、部屋に『ゼクシィ』を置いて交際相手に結婚しろとプレッシャーをかけることを、「ゼクハラ」と言うそうですよ(笑)。あの、小野さんに、いきなり意地悪な質問をしますけど、『ゼクシィ』ってこのように、結婚する人のほとんどが買うメディアじゃないですか。結婚式場など、ブライダル業界の方にとっては、広告を載せざるをえない媒体ですよね?『ゼクシィ』の営業って「楽勝」なんじゃないかと思うのですが……。

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