「いきなり!ステーキ」で15キロ減量できるか 赤身肉だけを食べるダイエットの行方

拡大
縮小

医師と相談の上ではあるが、必要なたんぱく質をステーキからとるために、毎日300グラムを食べ続けるのだという。加えて、筋肉トレーニング、有酸素運動も行う。これらにかかる費用は会社から経費として出ることになっている。

経過は都度、ホームページやフェイスブック、YouTubeで公開される。またアイディアを提案したのは、同社の一瀬邦夫代表取締役社長だ。

「赤身のステーキでヘルシーになれることを、皆さんにアピールして頂きたい。筋肉質体型になったあかつきには、『Mr.いきなり!ステーキ』として活躍して欲しい」(一瀬社長)と、原さんへの期待を語った。

もともとは冗談混じりに、「イケメンなんだから、痩せたらいけるんじゃないか」と、原さんに声をかけていたことがきっかけだそうだ。それがいつの間にか会社全体での企画に広がって行った。

体脂肪を落とすために肉を食べる

マスコミ媒体やホームページなどで裸をさらすハメになり、「こんなことになるとは」と苦笑する原さんだ。だが、もともと自身がさまざまな宣伝企画を行ってきただけに、効果的な演出を次々と考えている。第一弾として、社長や原さんその他、ペッパーフードサービスの社員が演じた、ドキュメントドラマ原リーマンの挑戦をYouTubeで公開した。

また、途中経過での体重を当てられたら「いきなり!ステーキ」の肉マイレージカード3000円分が当たるクイズキャンペーンも展開中だ。今後はKARAのダイエットエクササイズと連携した企画も検討しているという。

今回の着想の経緯をさらにさかのぼると、2014年7月から2015年8月にかけ、通算158キログラムのステーキを食べた、伝説的なリピーターの存在にたどり着く。通称TAKAさんという男性だ。記者会見では、TAKAさんも登場して自身の体験を述べ、原さんにエールを送った。

「医師のすすめで体脂肪を落とし始めました。試行錯誤の後、一番いい方法として行き着いたのが『いきなり!ステーキ』で肉を食べることでした」(TAKAさん)

次ページご飯などの炭水化物はNG
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT