米雇用統計後の日本株はどこで下げ止まるか 鯨の実態は金魚!?市場から消えた3つの「夢」

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4日の米雇用統計後のNYダウは272ドル安。7日以降、クジラも「救えなかった」日本株はどうなる(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

筆者はこれまで、日経平均が1万8000円を割れると予想してきたが、残念ながら的中してしまった(前回8月23日のコラム「日経平均、現実味を増す『1万8000円割れ』などを参照)。ただ、当コラムの読者は、下げ相場に的確に対応したのではないかと安堵している。

消え去った3つの根拠なき「夢」

前回のコラム直後に、日経平均はザラ場ベースで1万7714円(8月26日)、終値ベースでは1万7806円(8月25日)の安値を付けたこともあり、筆者は「いったんは調整が完了したか」と考えた。しかし、内外投資家の間に不安心理が残り、9月4日はザラ場安値1万7608円、終値1万7792円と、わずかではあるが安値を更新して週を終えている。

1万8000円割れまで下落した要因は、以下のような3つの根拠なき「夢」が破れ、消え去ったからだ。しかし夢破れた後は、「緩やかではあるが改善する日米等の経済実態」という、地道な現実に足が届きそうだ。今後、株式市況は徐々に手探りで、底値形成から持ち直しへの道を探るだろう。

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