イケアが世界初の小型店を熊本につくるワケ 出店スピードを加速させる試金石
――小型店はどういう店舗になるのか。
熊本の店舗は1500平方メートルで、通常店舗の10分の1以下となる新しいフォーマットだ。買い物客は商品の実物を確認できるほか、あらかじめ注文した商品の受け取りが可能で、自宅への配送もできる。
店舗では(カタログなどを使って)すべての商品にアクセスできるようにし、雑貨だけではなく、家具ももちろん見せていく。その日のうちに買って帰れるものもあるし、注文して1~2日後に店舗に取りに行くか、自宅に届けるものもある。
2020年までに日本のビジネスを2倍へ
――狙いは何か。
日本では現在4地域に8店舗を展開しているが、多くの人が簡単にアクセスできるわけではない。2020年までにビジネスを2倍にする経営目標(店舗数14店、売上高1500億円)を立てており、1500平方メートルが熊本で成功すれば、日本全体を網羅するスピードはさらに速くなる。ショッピングセンターなど商業施設にも出店しやすくなると考えている。
――小型店は、銀座や表参道など都心への出店も視野に入れたものか。
東京、大阪など都市圏に出店することは考えている。そういう意味でも熊本はいいエリアだ。熊本の人はブランドに敏感だし、率直な意見を言ってもらえる。今後の展開に向けた実験店になる。一方で、これまでの大型店も合わせて出店していく。昨年オープンした立川店は大都市にあるが大型店だ。これからは両方のフォーマットでやっていく。
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