みなさんは、関西を舞台にしたハリウッド映画「ブラック・レイン」を覚えておられるでしょうか。
故・松田優作の遺作で、米国側からはマイケル・ダグラス、日本側からは高倉健、といった大物俳優が出演して話題になりました。
阪急梅田駅のコンコースやあべの筋のおでん屋台がロケ現場でした。僕も見慣れた場所が出てくるので、けっこう面白く見たことを覚えています。
やくざ映画好きのアメリカ人が働く会社
この映画を本国で見て日本のやくざに憧れ、ついに来日した米国人がいます。今回取り上げる会社は、そのヘンな米国人が働いている会社です。
社名をアクティブゲーミングメディア(AGM)と言い、日本のゲーム、アニメ、マンガを翻訳して海外へ販売することを主な仕事にしています。社員の7割は外国人で、約400社2000本以上のソフトを扱い、この7年間、右肩上がりで売り上げを伸ばしています。
やくざに憧れた米国人は、ジェイムズさんです。関西の漫才も好きで、それで日本語を勉強したので、「話し方も関西弁になってもうた」と言います。でもアニメを翻訳する時は、その関西弁が役立つのです。「まいど」はそのままだと「Every Time」ですが、最もその意味に近い英語は「What’s Up ! 」だそうです。「最近、どう」の意味です。
ジェイムズさんは、赤いシャツに黒いジャケットを羽織り、すっかり松田優作気分で今日も日本のアニメを英語に翻訳しています。
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