第1回目では、どうしてビジネスマンがアイドルを学ぶべきなのかを5つの理由から説明し、第2回ではAKB48、第3回ではモーニング娘。、第4回ではももいろクローバーから、現代のグループアイドル戦略の由来と狙いに迫った。続く第5回では、アイドルとして、そしてメタルとしてのBABYMETALを分析する!
AKB48、モーニング娘。、そして前回は、ももいろクローバーZ(ももクロ)の話をしてきて、予告どおり今回はBABYMETAL(ベビーメタル)のことを取り上げるのですが、これがなかなか筆者にもチャレンジングなのです。その理由は、筆者がメタル(METAL)の人ではないからです。
つまり観点が、「アイドル戦略におけるBABYMETAL」にどうしても寄ってしまい、「メタルにおけるBABYMETAL」という感覚が鈍い。そういう意味では、筆者はBABYMETALのすべては語りえないのかもしれませんが、「ニワカ笑うな来た道だ」とも言いますので、BABYMETALファン(モッシュッシュメイト)の方々にはいろいろご容赦いただきたい、のであります。
前置きはこれくらいにします。それでも今、BABYMETALを取り上げる理由は、2014年から各方面で話題の中心になっているからであります。なぜそうなったのか、そしてこれはどこに行くのかを考えるのが今回のテーマとなります。
BABYMETALが話題になっている!
BABYMETALはSU-METAL(スゥメタル/本名・中元すず香)、YUIMETAL(ユイメタル/同・水野由結)、MOAMETAL(モアメタル/同・菊地最愛)の3人組のメタルユニット。メタルというのは、あの、ハードロックから派生したヘヴィメタルの、あのメタルです。アイドルがメタルをやる、それがBABYMETALの基本アイデアであり、そこで“HEAVYMETAL”をもじって“BABYMETAL”を名乗ったわけです。
このBABYMETALが、世界のメタルシーンでファンを拡大中です。YouTubeなどで支持をジワジワと拡大、そして2014年2月に発売したファーストアルバムの『BABYMETAL』がiTunesStoreにおいて米英など世界7カ国でロック部門のベスト10入り、米国のメタル専門サイトなどでも読者投票による2014年のベストアルバムに選出されるなど、高い評価を得たスマッシュヒットとなりました。
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