銀座の老舗文具店が魅せた「111年目」の革新 ビジネスパーソンも思わずハマる

✎ 1〜 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 18 ✎ 最新
拡大
縮小
旧本店から一歩奥まった通りにあった仮店舗の営業を終え、2年4カ月ぶりに銀座の中央通りに帰ってきたG.Itoya(銀座・伊東屋)のエントランス。

メモを取るとき、アイデアをまとめるとき、オフィスや書斎でどんな文房具を使っていますか?

「仕事のスケジュール管理はPCやスマホで十分だし、ちょっとメモするだけなら別に文房具なんて『100均』の商品でもかまわない」

なんておっしゃらないでください。ITのガジェットにこだわるように、文房具もちょっとこだわってみませんか? そんなビジネスパーソンにお勧めなのが銀座にできた新名所、リニューアルオープンした文房具の老舗、伊東屋です。

銀座の地に111年、赤いクリップが帰ってきた

伊東屋の創業は明治37年。オープン当時から「STATIONERY」の文字を看板に掲げ、文房具専門店として多くの人に愛されてきた企業です。1987年より赤いクリップをコーポレートシンボルとし、新店舗の看板にもこのクリップがデザインに取り入れられています。

ビルの老朽化に伴い2013年に旧本店が閉店、一歩奥まった通りの仮店舗で営業を行っていましたが、2015年6月16日、銀座の中央通りに帰って来ました。

2年4カ月ぶりに帰って来たステーショナリー愛好家の聖地。店舗に入ると平日の日中でも、仕事の休憩時間にオフィスを抜け出してきたのか、首から社員証を下げたままのワイシャツ姿の男性を何人も見かけます。

筆者も伊東屋のポイントカード「メルシーカード」を所持し、毎週送られてくるメルマガを楽しみにしているクチ。旧店舗と同じグリーティングカードを中心とした売場構成の1階に、突如現れたDrinkコーナーにびっくりしながらも、新設されたエスカレーターで上の階に向かいました。

次ページ提案型の店舗へと生まれ変わった老舗文房具店
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT