子どもがいる人は、ほぼ誰もがかかわることになるPTA(Parent-Teacher Association)。学校と保護者、地域との橋渡し役を期待されるこの組織には、さまざまな謎や問題が付きまといます。いったいPTAとどうかかわるべきか?『PTAをけっこうラクにたのしくする本』の著者・大塚玲子が迫ります。
30年前と同じアナログなシステム
連載名のとおり、PTAというのはまさに“善意が生んだナゾの活動”だと思うのですが、その代表選手とも言えるのが「ベルマーク」です。「PTA活動のなかで不要なものは何だと思いますか?」と経験者に尋ねたとき、最もよく挙げられるもののひとつでもあります。
「えっ、ベルマークって子どものころ学校でやっていた、あのベルマーク? まだやってるの!?」と驚いた方も多いのでは。
ええ、そうなのです。昔と比べると参加校はだいぶ減ってきましたが、今でも少なからぬPTAでベルマーク活動は続いています。
しかもやり方は、皆さんの子ども時代からほぼ変わっていません。
商品パッケージに印刷されたベルマークを集めて送ると、点数分(1点=1円)の備品を学校に寄贈できるという、非常に昭和でアナログなシステムです。その仕組みに、母親たちからは“悲鳴”が上がっています。
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