列車で巡れる「おんせん県」大分ご当地鉄道事情 別府・由布院抱える沿線は観光列車のメッカ

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豊肥本線 キハ220形
九州を横断して熊本と大分を結ぶ豊肥本線を走るキハ220形(撮影:鼠入昌史)
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大分は、「おんせん県」などと言われる。別府温泉に由布院温泉と、全国的に名高い名湯があるのだから、「おんせん県」と胸を張られて文句を言える人もいまい。それに実際、源泉の数も湧出量も日本一だというから、まさにケチのつけようのない「おんせん県」なのだ。

そんなおんせん県には、どうやって行くのが便利だろうか。東京からならば、まあだいたいの人が飛行機を使うことになりそうだ。

福岡から大分へのルート

大分県の空の玄関口は、もちろん大分空港である。大分空港があるのは国東半島南東部。別府ならばまだそれなりに近いが、県都の大分市内までは約1時間かかる。

内陸部の由布院温泉となると、もちろんもっと遠くなる。大分県西部、福岡県との県境に近い“天領の町”日田ともなると、もはや大分空港よりも福岡空港のほうが近いくらいだ。

と、そんなわけで、さすがに東京からとなれば飛行機利用が現実的だが、その後の2次交通を考えれば、やっぱり鉄道を使うのがいちばんということになる。

大分県は、九州北東部の県。すぐ北には福岡県が広がる。だから、鉄道で大分県に入ろうとすると、福岡県は避けて通れない。なので、ここでは福岡県から大分県にどのように向かうか、という目線から大分の鉄道事情をひもといてみたい。

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