"女対決"の台湾総統選、予見される勝者は

ダークホースで登場の洪氏、対中戦略に弱み

台湾の総統選、どんな戦いになるでしょうか(写真左:洪秀柱氏の公式フェイスブックページより、写真右:ロイター / アフロ)

長く混迷していた台湾の与党国民党の党内候補者選考で、先週末、大きな動きがあった。唯一正式に立候補していた洪秀柱・立法院副院長が、党による世論調査で足切りの数値である支持率30%を大きく上回る支持率46%を獲得、7月に開かれる党大会での候補者決定に向け、大きく前進した。

今後、大きなトラブルなく党内手続きが完了し、洪氏の立候補が確定した場合、2016年1月の台湾総統選は「女性対女性」という、台湾の総統選では初めての構図となる。国民党は17日の中央常務委員会で「洪氏が総統候補の資格を満たしている」との報告を受け、党公認を事実上内定している。

「のび太ママ」と「スネ夫ママ」の対決!?

前回の総統選では国民党・馬英九総統に敗れた蔡英文氏が「女性が総統になれるのか」という批判を浴びたが、今回は両党ともその心配を抱えない。どちらが選ばれても、台湾で初めての女性総統の誕生だ。

野党民進党の候補者は、すでに立候補が確定している蔡英文氏だが、あだ名は名前をもじって野菜の「空心菜(クウシンサイ)」。一方、洪氏のあだ名は「小辣椒」、つまり「赤唐辛子」だ。台湾メディアは早速「(もし洪氏が勝った場合は)クウシンサイの唐辛子炒めになる」と面白くおかしく報道している。

また、蔡氏が台湾でも人気の漫画「ドラえもん」ののび太の母親に似ており、洪氏がスネ夫の母親にそっくりなことから、「ドラえもん対決」という似顔絵付きのジョークも飛び交っている。

それにしても、洪氏の選出が実現したとすれば、まさにダークホースだ。事前の予想ではほとんど注目されておらず、立候補を表明した後も半ば泡沫扱いだった。その洪氏が抜け出たのは、候補者として当初有力視された3人の実力者の「弱気」が大きな原因であることは間違いない。

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