株式投資で長く稼ぎ続ける人の「3つの共通点」 本物の投資家は親戚や友人にもアドバイスしない

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株で儲ける人と損する人にはどんな違いがあるのでしょうか(写真:yosan/PIXTA)
新NISAのスタートで投資に注目が集まっています。積立投資だけでなく個別株式への投資も非課税枠が拡大されました。一方、安易に手を出すと大怪我することもありえます。株で儲けられる人と損する人にはどんな違いがあるのでしょうか。
韓国で100万部の大ヒット。とてつもなく貧しい境遇から成り上がり、韓国人として初めて、アメリカの外食産業で大成功した希代の起業家、キム・スンホ氏が語る「伝説のお金の授業」を邦訳版として書籍化した『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』から一部抜粋、再構成してお届けします。

株で損をする人の3つの特徴

株で儲ける人よりも、株で損する人のほうが多いようだ。

株に限らず、どんな資産運用においても、勝ち組よりも負け組のほうが多いのは確かだ。だから、お金持ちよりも貧乏人のほうが多くなるのだ。特に株の世界で負け組が多いのは、誰でも市場に参加でき、少額から投資できるからだ。

人は口を開けば「今年も不景気だ」と言うが、2020年3月の暴落相場において、韓国の証券会社の預かり金残高はこの20年間で史上最大の規模だった。2月末に3.1兆円だったのが3月末には4.1兆円と、1兆円も増加した。

韓国の国家予算の10%に迫り、ソウルのマンション(平均価格8200万円)を5万戸も買える額だ。韓国人の1世帯当たりの資産は平均4000万円ほどだから、およそ10万世帯の全財産に匹敵するお金が株を買うために待機中というわけだ。

しかし、このお金がすべて収益を生み出すわけではない。株を売買する人の多くは損失を出し、一部の人だけが大儲けすることになるだろう。株で損をする人の特徴はこうだ。

ひとつ、ただ周囲のまねをして株を買った。

ふたつ、何を買うか計画性がない。

3つ、お金の力が弱い。

じつにおかしなことは、我が子のように大切にしてせっかく貯めたお金なのに、それを投資に回すときはガイドつきツアーに参加したかのように言われるままに株を買う点だ。

血を流しながら稼ぎ、湯水のように使っているようだ。

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