視察殺到!無印良品「マニュアル」の中身

良品計画「成果を出す仕組み」は毎月更新

無印良品のV字回復を支えた、徹底した「マニュアル」主義とは!?(写真提供:良品計画)
『現場力を鍛える』『見える化』などのベストセラーがある遠藤功氏が、昨年11月に出版した『現場論 「非凡な現場」をつくる論理と実践』が、発売20日で3万部を突破しました。
「日本企業の強さは現場力にある」という視点から、現場力を鍛える仕組みがわかりやすく書かれた1冊で、「私の職場でも応用できるヒントを見つけた」「現場で働くことが楽しくなった」などの声が、読者から多数届いています。


前回に続き、無印良品ブランドを運営する松井忠三(ただみつ)良品計画前会長との対談後半を掲載します(対談は会長時代に行われました)。 同社が作り上げた「誰でも一定の成果が出せる」2つのマニュアルが、今も更新され続けている理由などについて話を伺います。

第1回:無印良品、課長以上は「朝8時」から挨拶当番!

あらゆる業務はマニュアル化できる

33刷15万部のベストセラー&ロングセラー『現場力を鍛える』の衝撃から10年。その後の全エッセンスが詰まった10年間の集大成、ついに発売! 本書を読めば、どの現場も必ず強くなる。現場にかかわるすべての人に、役立つ1冊。

遠藤:生活用品からファッションまで扱う無印良品ですが、松井さんが『無印良品は、仕組みが9割』という本を2年前に出版されてからは、その「マニュアル」自体も、企業の人事担当者の間で話題になっているようですね。

松井:ええ、確かに拙著の出版以降、当社のマニュアルの運用状況を、多くの企業の方が視察にいらっしゃいます。

遠藤:「こんなものまでマニュアルにしています」という代表例を教えていただけますか?

松井:そうですねぇ……。店頭ファッションのコーディネートも「わずか1ページのマニュアル」になっています。

遠藤:個人の経験やセンスが問われそうな業務が、たったの1ページですか?

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店頭ファッションのコーディネートも「わずか1ページのマニュアル」で誰でもできるようになっている。

松井:はい。基本は、「洋服のシルエットを△形か▽形にする」と「使う服の色は3色以内」の2点だけ。数種類の見本写真を使い、簡潔に説明しています。「店舗運営用マニュアル」の1項目で、全体では約2000ページになります。

遠藤:2000ページのマニュアルですか。評判にたがわぬ「徹底したマニュアル化」ですね。

松井前回お話ししたように、かつての無印良品は、店舗ごとに商品の展示法や店舗レイアウトにバラつきがあり、その反省から生まれたものですから。

遠藤:なるほど。ほかには、どんなマニュアルがありますか?

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