わずか2年で「6割値上げ」名物ラーメン店主の激白 インボイスも影響、消費税抜きで1000円の壁超え

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ラーメン業界がなかなか乗り越えられない「1000円の壁」。その中でもとくに遅れをとっていたのが、博多豚骨ラーメンでした(筆者撮影)
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ラーメンの適正価格の話題が尽きない。

ここ数年メディアを賑わせているラーメン「1000円の壁」問題をはじめ、ラーメンの適正価格はいくらがふさわしいのかという話題は、1000円という価格に限らず常に議論されている気がする。

ここ1~2年での水道光熱費や原材料の高騰を受けて、ラーメン店は「理想の価格」などとは言っていられなくなった。高級食材を使うお店やガスで豚骨を炊きっぱなしのお店など、価格高騰のあおりを受けて、今までの価格では同じクオリティを維持できないレベルにまで来ている。

都内の清湯系の名店を中心に1000円以上の価格をつけるお店が少しずつ増えてきていて、都心ではラーメン1000円が珍しくなくなってきた。

博多豚骨ラーメンが「1000円の壁」超えられない訳

その中で「1000円の壁」に後れをとっているラーメンの一つとして、「博多豚骨ラーメン」が挙げられるだろう。

日本の豚骨ラーメンは海外で最も注目されているラーメンの一つ。「博多一風堂」の世界進出をはじめとして、海外に一番広がっていて一番評価されているラーメンは豚骨ラーメンと言っていいだろう。国によっては3000円、5000円をつけているところもある。

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