仲間同士で「けなし合う」若者たちの心理

いじめでも悪口でもない?

(写真:【Tig.】Tokyo image groups/ PIXTA)

「けなし愛(けなしあい)」と言う言葉がいま若者たちの間で広がっていることをご存じでしょうか。

関西の芸人さんたちがテレビなどでよくこの言葉を使っていますが、関西ではもともと「いじる」という言葉があり、仲が良い仲間を敢えてけなす、という文化があります。

しかし、今、それが関西のみならず、全国の若者の間で用いられるようになってきています。また、関西の若者においても、過去のそれとは意味合いが変化してきているようです。

今回は筆者が主宰する若者研究所の現場研究員、桃山学院大学3回生の西田希帆さんがその実態についてレポートします。

若者同士の「けなし愛」の実態

近年、若者の友達とのコミュニケーションのとり方に変化が見られる。そのひとつが「けなし愛」だ。

画像を拡大
画像①

画像①は私と友達とのLINEのやり取りである。お互いの短所について言い合いをしており、一見仲が悪いようにも見えるかもしれない。しかし、この友達とは中学校から高校まで一緒で、実はかなり仲が良い。むしろ、親しくない人には、こうしたある意味きついメッセージは送れない。このように仲のよい友達同士でお互いに厳しく突っ込み合うコミュニケーションの取り方をを、「けなし愛」という。

この友達同士の「けなし愛」は、自分の好きな有名人やアニメのキャラクターへの愛情を表現する際にも使われている。つまり、「けなし愛」というのは、いまや私たち若者同士のコミュニケーション形態のひとつになっており、ときに愛情表現にもなっているのである。

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