新登場「アクティブETF」に投資してもいいのか? 「売買しやすいテーマファンド」ではつまらない

✎ 1〜 ✎ 186 ✎ 187 ✎ 188 ✎ 最新
拡大
縮小
東京証券取引所に「アクティブETF(上場投資信託)」が6本上場された。そもそも「アクティブETF」とはどんなものだろうか。積極的に買ってよいのか?(写真:Getty Images)

9月7日、東京証券取引所にアクティブETF(上場投資信託)が初めて上場された。

東証は、これまで何らかの株価指数(インデックス)をベースに運用するもの以外にETFの上場を認めてこなかった。海外では何年も前からアクティブETFが上場されていて、とくにアメリカの市場では人気化したものの中には1兆円を超える運用資産残高を持つファンドが複数ある。

アクティブETFとは何か

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

さて「アクティブETF」をどう定義するかだが、「インデックスに基づくのではない、運用者の裁量に基づく運用を行うETF」とでもしておくのがいいだろう。

アクティブETFに対して、一部には「市場平均を上回る運用成績を目指す運用のETF」といった説明があるが、これは正確ではない。仕事が雑な記者がネットで「アクティブ(運用)」を調べて、アクティブを説明したつもりになっているのだろうか。投資家読者は、こうした用語の使い方から「ダメな記者」を判断したらいい。

新聞記事を見てみよう。「値動きが日経平均株価などの指数に連動する従来のパッシブ型のETFに対して、アクティブETFは運用会社が独自に選んだ銘柄で構成するETFです」はまあまあ及第点だろう。これに対して、「アクティブETFとは、市場平均を上回る運用成績を目指す上場投資信託」は落第だ。

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT