物価高で変化ある?「節約レシピ」で今人気の食材 食費の節約と栄養バランスの両立は難しい

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物価高が続く中、レシピサイトでよく検索される食材や料理は?(写真:マハロ/PIXTA)

物価高が続く中、節約レシピが人気だ。「レシピブログ」などネット上でレシピサービスを提供するアイランドが発表する「トレンド料理ワード大賞」では、2022年の大賞が節約料理で、今年の上半期の調査でも、2位がありあわせを使う節約意図が高い「アルモンデ(あるもので作る料理)」だった。

「モヤシ」「カット野菜」の検索頻度が高い

クックパッドに節約レシピの動向を聞いてみた。すると、同社の食の検索データ「たべみる」で、「節約」というキーワードが検索されたピークは2015年で、その後は自分が求める特定のキーワードで検索する傾向が強くなったという。

特に人気が高い節約ワードは「モヤシ」。また、野菜価格が高騰した2018年、「カット野菜」の検索頻度が前年の約1.5倍に増えて定着した。2019年からは、テレビ番組でよく取り上げられる「業務スーパー」が検索されるようになり、2022年には2018年の約8倍まで伸びている。最近人気が高いのは、鶏手羽元や、買いだめできて安いタンパク源になるかにかまやはんぺんなどの練り物だ。

このように、物価高は食卓を直撃している。ネットを使えば、いくらでも節約レシピを検索できるが、特定の食材を使う料理で栄養バランスが崩れた日々が続くと、健康を損ねるリスクがある。節約レシピのトレンドから、食費の節約問題について考えてみよう。

47都道府県のスーパーやコンビニなど小売店7万3000店のチラシがネットで見られる「トクバイ」。現在は30~50代の子育て世代の女性を中心に、月に1600万人以上が利用するが、昨年10月ごろから「物価高で節約が大変です」「かなりしっかり各店の価格を比較して、計画的に買い物しないといけない」といった、切実な声が急激に増えてきた。

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