会社員が民泊で年2000万円超を稼ぐまでの第一歩 副業民泊物件1軒目立ち上げのリアルな過程

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民泊新法が施行されたことで、無認可で民泊をやっていた施設や、グレーゾーンで民泊新法の許認可が取れなかった施設が一斉に姿を消したからです。

初日に確定した予約は、すべて海外からのゲストで、3~4件。しかも、そのうちの1件は、「翌日から1週間泊まりたい」というスピード感。

翌日やってきたファーストゲストは、シンガポール出身のカメラマンの男性でした。

ついに、民泊スタート

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チェックインの手続きは、Airbnb のサイトで済みますし、家主の私も居住しているスタイルだったので鍵の受け渡しはなく、インターホンが鳴ったら迎え入れるだけ。意外とあっさり終わってしまい、気が抜けてしまうほどでした。

Airbnb のシステムは、とてもシンプルでわかりやすいものです。ゲストがチェックインするとチェックイン完了のメールが届きます。

そしてその約24 時間後(翌営業日)に、ゲストがAirbnb に支払った宿泊料金から手数料を差し引いた額が、私の口座に入金されます。

初月からすでに家賃+光熱費を超える収入があり、そこからはゲストが泊まるたびに、貯金が増えていく感じになっていきました。

当初はなんとなく5000円前後に設定していた宿泊料金でしたが、3カ月ほど経つ頃には相場もわかるようになりました。

本当に予約が入るのか不安で、周辺の民泊施設よりも安く、弱気な料金設定をしていたことに気づき、徐々に宿泊料金をアップしていきました。

さらに資金に余裕ができると、備品や家具なども新しいものに買い替え、徐々に部屋の環境をアップグレードすることで、宿泊料金をより高額に設定できるようにもなりました。

その後も順調にゲストを迎えることができ、月々の家賃+光熱費を賄ったうえで、敷金・礼金や家具・家電などの初期費用分100万円を、半年ほどで回収することができたのです。

ぽんこつ鳩子

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商社勤務のフルタイムOL。副業で都内に民泊14軒、シェアハウス4軒を経営。29歳のときに仕事に行き詰まり、休職して世界一周の旅に出る。そこで民泊ビジネスに出会い、帰国後民泊経営を決意。一軒家を借りて家主居住型の民泊をスタート。家賃と生活費を民泊の収益で賄う。その後物件を増やすが、2020年からのコロナ禍で経営は大打撃。「インバウンドの復活」を信じ、規模を縮小しながら民泊を続ける。現在はコロナ禍の影響からも立ち直り、再び物件を増やして収益も上げ続けている。「民泊新法」に則った民泊ビジネスを得意とし、2022年10月に民泊を立ち上げるコミュニティ「令和の民泊サロン」を主宰し、ノウハウを伝授している。

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