「生成AIが仕事奪う」怖がる人に教えたい生存策6つ 変化する時代に求められる人間の「価値」とは?

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悩むビジネスパーソン
生成AIが身近になった今、人間の脳の「価値」とは何かが問われています(写真:mits/PIXTA)
ChatGPTをはじめとする生成AIが台頭した現代において、私たちはどのような「価値」のある存在を目指すべきなのか。先端技術の社会実装支援を行う投資・コンサルティング会社を経営する安川新一郎氏は、人類が持つ脳の働きや機能をふまえ、「6つの価値」を提示します。
※本稿は安川氏の新著『BRAIN WORKOUT ブレイン・ワークアウト 人工知能と共存するための人間知性』から一部抜粋・再構成したものです。

生成AIの普及で人間が目指すべき「価値」

AIが新しい段階に突入したときに、私たち人間はどのような価値のある存在を目指せばよいでしょうか?

今後さまざまな議論が繰り広げられていくと思いますが、以下、6つのモードに沿って考えてみたいと思います(私は脳の働きが、人類の進化の過程に沿って「運動/睡眠/瞑想/対話/読書/デジタル」の6つに分けられると考えています。そしてこの6つは脳の働きとして機能と役割が異なり、切り替えが必要なため、機械の運転様式にちなんで、これらを「モード」と呼んでいます)。

1.運動モード→身体知と感性

AIによって論理的思考から生まれるスキルがコモディティ化されていく中で、今後は身体知から生まれる直観や洞察、そして美意識が大切にされていきます。

すでに「スキルよりもセンス」と言われて久しいですが、「言語化され学習可能なスキル」は、AIによってその多くが代替されていきます。AIやロボットができないほぼ唯一のことは、身体を動かし自分の感覚器から情報を得て感情や意識を持つことです。

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