医師が警告!「朝食を食べない人」が超危険な根拠 "血管の名医"が「簡単、時短、やせる朝食」も紹介

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「朝食抜き」が健康によくない理由について解説します(写真:buritora/PIXTA)
生活習慣病、血管、心臓など内科・循環器系のエキスパートで「血管の名医」として知られ、日々多くの患者と接する医学博士の池谷敏郎氏。
テレビ番組『あさイチ』(NHK)、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)やラジオ番組などに多数出演し、楽しくわかりやすい解説が好評を博している。
過去15キロ以上の減量に成功し、その減量メソッドを全公開した15万部のベストセラー『50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える 内臓脂肪を落とす最強メソッド』に続き、60歳を過ぎても血管年齢30歳の名医が教える 「100年心臓」のつくり方を上梓した。
「人生100年時代」を最後まで満喫できるかどうか健康長寿のカギを握る「『心臓の健康』にいい生活」を、運動、食事、メンタルなど、あらゆる観点からアドバイスする1冊で、発売後わずか6日で3刷2万部を突破するなど、話題を呼んでいる。
その池谷氏が「『朝食抜き』が健康によくない納得の根拠・理由」について解説する。

「プチ断食ダイエット」は危険!?

最近、朝食を抜く「プチ断食ダイエット」「16時間断食ダイエット」がはやっていると聞きます。

『60歳を過ぎても血管年齢30歳の名医が教える 「100年心臓」のつくり方:心臓をケアすれば、健康で若く長生きできる!』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

「朝食を欠食することで内臓を休ませる」「1日の摂取カロリーが減ってダイエットにつながる」ということのようです。

また空腹時間が長いと 「サーチュイン(長寿)遺伝子」 がオンになって健康にいい、長生きができるという意見もあります。

しかしこれは何も 「断食」をしなくても、食事量を減らしたって同じなのです。

サルの実験で、カロリーを制限したグループと通常の食事を与えたグループとでは、カロリー制限をしたグループのほうが病気のリスクが少なく長生きしたという有名な実験があります。これはカロリー制限であって「断食」をさせたわけではありません

要は 「腹八分目」を守っていれば、つねに「サーチュイン遺伝子」は軽くオンの状態になっているのです。

だからこそ、ここで私が注意喚起したいのは、朝食を抜くことの「さまざまな重大リスク」についてです。

朝食を抜くと、かえって肥満になるというデータも出ているほか、「脳心血管系疾患」になるリスクを高めたり、糖尿病を悪化させたりするという報告もあります。

私が提唱する「日本人の死因第2位の心臓病(心不全)」を避け、「人生100年時代」を最後まで満喫できる「『心臓の健康』にいい生活」を送るうえでも、朝食を抜くことはNGです。

今回は、朝食抜きが「心臓の健康」にNGな2つの根拠・理由と、忙しい毎日に朝食をしっかりとるコツについてお話したいと思います。

次ページ「朝食を抜くのはNG」1つめの理由は?
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