決着!大塚家具、前代未聞の株主総会の全容

久美子氏61%、勝久氏36%は何を意味するか

3月27日の株主総会で、久美子社長側の会社提案は、61%の賛成率だった(総会後の記者会見で。撮影:今井康一)

経営権をめぐり、創業者で父親の大塚勝久会長(71)とその長女の大塚久美子社長(47)が争った、大塚家具の定時株主総会が3月27日午前10時、東京・有明の大塚家具本社で開かれた。結果は、勝久会長の退任を求めていた久美子社長の「会社提案」が過半数の賛成を得て可決。一方、筆頭株主でもある勝久会長が久美子社長の退任を求めて提案した「株主提案」は、否決された。大塚家具は総会後の取締役会で久美子社長を再任し、勝久会長が同日付けで取締役を退任したと発表した。

まず総会では、久美子氏ら10人を取締役とする会社提案が、議決権が行使された株式のうち、61%の賛成を獲得。片や勝久氏の株主提案は36%にとどまった。今年は例年20人程度の10倍となる、約200人もの株主が出席し、午後1時10分過ぎまで、約3時間10分で終了した。

また会場には勝久氏に加え、勝久氏の妻である千代子氏も株主側として登場。娘の久美子社長を痛烈に批判した。最後まで前代未聞の“お家騒動”を見せつける格好となったのである。

冒頭、グレーのスーツをまとい、神妙な面持ちで株主総会に入ってきた、久美子社長。まずは久美子社長が議長を務めることを宣言。会社提案を淡々と説明したあと、株主提案を促し、父娘の″バトル″のゴングが鳴った。総会の主なやり取りは以下の通り。

「クーデターで社長の座を奪われた」

「クーデターで奪われた」と総会で自己紹介した勝久会長(写真は2月25日、騒動後に初めて現れた会見)

勝久会長 今回の経営をめぐる騒動は、すべて私の不徳の致すところです。深くお詫びします。″クーデター″によって、1月28日、社長の座を奪われた大塚です。社員、取引先、家族、業界、大塚家具を頼ってくださる人は、たくさんいる。今日はたくさんの人が来ており、ありがたい。今までこんなことはなかった。関心を持っていただき、申し訳ないとともに、ありがたい気持ちでいっぱいです。

会社がよくなることを考えれば、このクーデターはなかったと思う。残念だ。コーポレート・ガバナンス(企業統治)について、いろいろ言われているが、少なくとも5年半は(久美子社長と)一緒に経営してきたが、社外監査役が入ったのは6年前。ガバナンスを間違っているのは久美子社長だ。

日本生命さん、東京海上日動火災さん、三井住友銀行さんが今日は来ている。37年前に私が直接お願いし、株を持っていただいた。大きな迷惑をかけずにここまで来た。いいものをたくさんお客様に使っていただきたい。このままでは業界全体がダメになってしまうと、そういう気持ちで業界の方からも応援を頂いた。私はまだ10年、20年できると思う。今度は後任(社長)を間違えないよう、素晴らしい会社にする。私に賛成していただけたらありがたい。

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