30秒に1人を殺す「下痢」は解決できるのか

バングラデシュのスラム街で学んだこと

(写真:わたなべ りょう / Imasia)

悶々とした思いで終えたインターンシップ

勢いづいてロンドン大学大学院に入学した私でしたが、英国の修士課程は、ものの1年。あっという間に座学は終わり、世界保健機関(WHO)でインターンシップをすることになりました。

この連載の一覧はこちら

私に課せられたミッションは、今は日本人にも馴染みのある、デング熱の予防・対策に関するガイドラインの策定でした。しかし、当時の私はデング熱について文献を通じて知ることはできても、デング熱にかかるとどれだけ苦しいのか、その病気を媒介する生き物(蚊)はどういう奴なのか、想像力を膨らませることしかできませんでした。

想像力だけで、ガイドラインなど策定していいものなのか。そんな悶々とした思いで、インターンシップを終えました。それがきっかけで、修士研究はやっぱり、前回もご説明した、30秒に1人のペースで人を殺している「下痢」をやろうと決めました。

私は下痢に関する研究の提案書を持ってスポンサーを探すべく、大学内を行脚することになります。

次ページスポンサーがみつからない
関連記事
Topic Board トピックボードAD
人気連載
Trend Library トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
カカクコム<br>優良児のつまずき

食べログ、価格.comを運営するカカクコム。営業利益率は50%近い超優良児だ。今年2月に上場来初の業績下方修正を発表し、株価は低迷。クチコミビジネスが直面する課題に迫る。