世界は、なぜポリオ根絶を目指すのか

残された3カ国の課題とは?

ポリオの流行している国・地域で使われるポリオワクチンは、注射ではなく、口から飲むワクチンだ ©Bill & Melinda Gates Foundation/Prashant Pnajlar

皆さんは「ポリオ」という病気をご存知でしょうか。

聞いたことはあるけれど、なんだか自分とは縁遠い病気だ、そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。でも、実は皆さんの多くがポリオという病気に関わったことがあるはずなのです。

いま世界の国々や国際機関、民間団体、企業などが力を合わせて、ポリオ根絶を目指しています。

なぜいま世界はポリオ根絶を目指すのか

ポリオは、小児麻痺という通称で知られ、日本でも1960年代に猛威を振るった感染症です。

ポリオと人類の歴史はとても古く、古代エジプトの壁画にも、片足が麻痺し、杖を持っている人の姿が描かれています。それは、悲劇の少年王として名高い、あのツタンカーメンが生きた時代のこと。紀元前1403年から紀元前1365年頃のことです。

壁画が描かれた当時から今日まで、3400年ほどの時を経ているわけですが、私はこれまでの人生で何度も、ポリオと出会っています。

最初に出会ったのは、私がまだ赤ちゃんのときです。私の母子手帳によると、ポリオワクチンを接種されています。皆さんも、同じように赤ちゃんのころにワクチン接種という形でポリオに出会っていらっしゃると思います。また、お子さんがいらっしゃる方は、お子さんの予防接種でポリオという項目があったことを覚えていらっしゃるかもしれません。

次ページ2度目の出会いは?
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
疑われる日本<br>安保と原発

日本が抱える再処理プルトニウムは48トン。原子爆弾6000発分に相当する量だ。これに中国、韓国が疑念を抱き、東アジアで核兵器原料の増産競争が勃発するおそれも出てきた。