「年収450万貯金ゼロ」彼が2年で160万貯めたコツ 「貯める理由」をハッキリさせることが重要

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お金を貯めたい、よりよい自分になりたい人が実際に変わるためには、どんなステップを踏めばいいのでしょうか(写真:bee/PIXTA)
岸田政権が「貯蓄から投資へ」の大綱を発表し、金融教育の開始やつみたてNISAの見直しなどが進められています。しかし、安易に投資に手を出すと、お金を増やすどころか、お金を減らすことにもなりかねません。まずはお金の基礎力である「貯める力」を身につける必要があります。
「貯金はゼロ。これまでの最高の貯金額は、ボーナス支給直後の30万円」という方が貯める力をつけ、2年目にして預貯金160万円を達成――。いったどんなワザを使ったのでしょうか? 本稿では『90日で「貯める力」をつける本』を一部抜粋し再構成のうえ、その秘訣である「お金を貯める8つのステップ」を紹介します。

まずは「貯める理由」をハッキリさせる

ところで、あなたはどうしてお金を貯めたいのでしょうか? 老後の資金が足りないと言われているから? 子どもの教育資金をつくるため? それとも、自分の夢をかなえるため? 私は、人それぞれ違う「貯めたい理由」を相談者に具体的にたずねます。

するとほとんどの人が、

「将来、お金が足りなくなる話が多くて不安です。だから、とりあえず貯めておこうと思って……。でも、なかなか……」

というあいまいな返事が返ってきます。

ほとんどの方が貯める目的を持たず、漠然とした不安を、貯金によって打ち消そうとしているだけなのです。意志や希望を持たないまま、なんとなく貯金に取りかかっている……だから、貯められないのです。

鋼のような強い意志の持ち主は別として、多くの人は「なんとなく」で貯められるほどカンタンに貯金はできません。

人間は、お金があれば使いたいし楽しみたい、ラクをしたいと思う生き物です。さらに、限られた収入で家計をやりくりし、家族みんなで生活していかなければならないのが現実です。たっぷりと余裕があるという人など、ほんの一握りですからね。

要は、ほとんどすべての人がお金を使いたい気持ちをコントロールし、自分なりの考え方や価値観を持ち、それを家計に反映させる必要があるということです。だからこそ、「何のために貯めるのか」にフォーカスするのです。

次ページ「目的あり」と「目的なし」では、成果に違いが出る
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