AppleWatchの半額以下で、あの会社が参入 機能は限定的だがカスタム化が可能

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3月12日、大手腕時計メーカー「スウォッチ」のニック・ハイエクCEOは、夏にはこの新しい腕時計を発売すると発表した。この商品はすでに2月に発表しており、商品名は「The Swatch Touch Zero One」。 価格は135ドル(約1万6000円)で、AppleWatch(もっとも安いもので4万2800円)の半額以下だ。

誰にだってできることはやらない

発売のタイミングはAppleWatchと近いため、関心は「アップルを意識しているか」だ。しかし、ハイエクCEOは「腕につけるミニ携帯電話を製造するつもりはない。それはサムスン電子がすでにやった。ソニーもすでにやった。誰にだってできることはやらない」と語る。

ポイントになるのが決済機能だ。同社では、中国のクレジットカード決済機関である中国銀聯(ユニオンペイ)のほか、スイスの銀行やVISAのようなクレジットカード会社とも交渉しているという。

「何に使用するかはあなたがたが決めればいい。そうしたアプリを作成するため、クリエーターに対しては、自分の思い通りにプログラムできるようにしたいスウォッチを購入したあと、自分の思い通りのものにできるようにしたい」

腕時計の分野に新規参入するアップルによって、腕時計市場の一部は奪われるに違いない。そのためスウォッチにとっては危機的な状況といえる。これまでハイエクCEOはスマートウォッチ参入に否定的だったが、対抗することが不可欠と判断したようだ。

とはいえ、AppleWatchと比較すれば、機能の点では非常に単純。ありていにいえば、同じスマートウォッチといえども、とても比較できるような商品ではない。しかしながら、"この程度"のもののほうが、意外と多くのユーザーに受け入れられるかもしれない。

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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