「スマートウォッチ」、正しい発展の道とは?

"腕時計らしさ"を追求すると隘路に

ソニーのスマートフォン「Xperia Z3」と、コンパニオンデバイスとして使用するソニーのSmartBand Talk(左)とSmartWatch 3(右)

ソニーXperia Z3と、そのコンパニオンデバイスであるSmartBand TalkとSmartWatch 3を試用しているうちに、多くのことが分かってきた。まだ使用してはいないものの、アップルが発表したApple Watchについても、スペックが明らかになっているし、推測できる部分が多い。そこで、「スマートウォッチというカテゴリは、そもそも存在しうるのか」という点について考えていきたい。

ウェアラブルデバイスが生まれた背景

Apple Watchはスマートウォッチとしては、今ある製品の中でもっとも魅力ある製品に仕上がっているように思える。パッと見た時計のフェイスデザインはLGの G Watch Rのほうが魅力的に見えるが、細かなディテールの仕上がりは他を圧倒しているし、何より小さな腕に巻き付ける装置と使用者の間を”竜頭”によって結びつけ るインターフェイス技術は、アイディアとして斬新なものではないが、これまでの製品には導入されていなかった要素だ。

スマートウォッチとは、スマートフォンを通じてられる情報を腕時計型デバイスで受け取り、何らかの応答を返すための機器だ。スマートフォンには個人にまつわる様々な情報が集まり、また自分自身が情報を発信する窓口にもなっているが、時と場合によっては、スマートフォン本体の使用がふさわしくない場合、あるいは使いにくい場面もある。

そこでスマートフォンに集まる情報へのアクセスや発信を、もっと自然なスタイルで使えるデバイスを通じて行えないかという発想だ。Google Glassも、基本的な考え方はよく似ていると言えるだろう。

しかし、そうしたコンセプトに”時計”という製品は、本当に適しているのか。以前から感じていたこの疑問は、ソニーの2製品の試用、そしてApple Watchの発表によって確信となった。結論から言えば、ウェアラブルデバイスは”存在感を最小限に抑える”方が扱いやすいため、多機能化を進める今の製品コンセプトが受け入れられるのは難しそうだ。

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