アディダス、本気アスリート向けデバイス投入

"カジュアルすぎないウェアラブル"を最速レポート

サッカーW杯におけるビジネス面での注目ポイントは、歴史と伝統を持つ独アディダスに対する、米ナイキの追い上げだ。ブラジル大会の代表ユニフォーム数では9対10でナイキに軍配が上がるなど、両者のデッドヒートが続く。

その戦いはウェアラブルデバイスでも始まっている。アディダスが8月7日に発表した「miCoach FIT SMART(2万3000円)」は、スポーツ専業メーカーという強みを活かし、真剣にスポーツ、フィットネスに取り組む消費者向けのウェラブルデバイスだ。スマートフォンと連動するフィットネス向けデバイスは他にいくつもあるが、本気でフィットネスやランニングなどの取り組んでいる人には物足りないものがほとんど。そのカジュアル過ぎるフィットネス用ウェアラブルデバイスとは大きく異なっているのが、今回の新製品。8月15日からオンラインストアで先行販売、9月1日から店頭で売り出す。

筆者はこれの上位機種となる「miCoach SMART RUN(4万5000円)」を使用したことがあるのだが、多数あるウェアラブル製品とは異なり、本気でスポーツする人たちに向けて作られたものだった。miCoach FIT SMARTは、この先行機種を、低価格化しながら一部では進化させた製品だ。

ナイキFUELBANDとの違いは?

ナイキのFUELBAND SEは1万2960円

この種のものでは世界的なヒットとなったナイキのFUELBANDが先行している。腕に付けて生活していると、総合的な活動量をスコア化し、それをモチベーションに変えるサービスを提供している。”運動する”ことをゲーミフィケーションすることで、少しでも多くの運動へとつなげようというものだ。同種の製品は他にもある。センサーが集める情報をどのようにスコアリングし、視覚化し、ヘルスケアや運動量増加につながるかといったカジュアルな製品が、ウェアラブルデバイスには多い。

今年の1月ラスベガスで開催されたInternational CESでも300社以上がウェアラブルデバイスを展示した。中にはグーグル・グラスのような派手目のディスプレイ一体型デバイスもあったものの、多くはMEMS技術を応用した小型センサーなどを利用したヘルスケア向けデバイスなどで、いずれも本格的なものよりも、取っ付きやすさ、シンプルさを重視していた。

しかし、実際に試用してみると、確かにそこに面白さはあるものの、本当の意味でヘルスケアに役立てるには使用者自身の工夫が必要だったり、あるいはカジュアル化しすぎて底が浅いものが多い。前述のナイキFUELBANDやソフトバンクが扱うFitbit、JAWBONE UPなどは筆者も使用していたが、しばらくたつと、飽きてしまった。

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