「プロ顔負けの投資家」になる秘訣とは? 投資は「大勝ち」より「負けない」ことが大切

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日本円を現金で持っていても実質的に目減りする時代。「負けない投資家」になっておカネを増やすための「鉄則」がある
2015年はどんな年になるのか。日経平均株価は昨年12月8日に高値1万8030円をつけた後、原油価格の大幅安、ルーブル危機、ギリシャの政局不安などを受け年末は乱高下した。一方、日本株の命運を握る米国経済は堅調だが、米国株は史上最高値圏にあり、何かのきっかけで急落しやすい。
NISA(少額投資非課税制度)を利用して、おカネを増やそうと思っても、投資判断が難しい局面。だが、単に日本円を持っていては実質的に目減りしてしまう時代。果たしてプロの投資家は、この市場環境でどんな戦略を立てているのか。実は簡単な方法でプロの戦略をチェックすることが可能なのだ。

投資信託の運用レポートで、プロの運用戦略がわかる

「運用のプロ」と呼ばれている人たちは、難しい相場環境をどんな運用戦略で乗り切ろうとしているのか。

今は何もしないと資産が目減りする時代。NISAも2年目に入り、制度が充実。学べば「負けない投資家」どころか、「プロ顔負け」になることも可能だ

もちろん、プロに直接聞くのが最も適切な方法だが、プロから投資戦略をいつでも直接聞けるような、恵まれた環境にいる人は、極めて少ない。が、知り合いに投資のプロが居なかったとしても、疑似的にプロの投資戦略をウォッチする方法はある。

投資信託の運用レポートをチェックすれば良いのだ。投資信託の運用レポートは、多くの運用会社が定期的に発行しているもので、月次レポートと週次レポートがある。両者ともファンドの運用担当者が執筆しているものなので、それを一読すれば、プロの投資戦略に触れているのと同じことになる。

ただし投資信託といっても、その種類はさまざまだ。日本株だけに投資している投資信託もあれば、インド株だけに投資している投資信託もある。株式だけでなく、債券と組み合わせて運用するタイプもあるなど、どの資産に投資しているかによって、投資信託の商品性は多岐にわたる。

こうした、プロの投資家がどの資産に注目しているのかを把握するためには、さまざまな資産にバランス良く投資している「バランス型ファンド」の組み入れ比率を見るのが良い。

次ページ代表的な投資信託の組み入れ比率の変化を見てみよう
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