「プロ顔負けの投資家」になる秘訣とは? 投資は「大勝ち」より「負けない」ことが大切

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同ファンドは、ブラックロック・ジャパン社のアロケーション(資産運用の配分)担当者が、世界経済の動向をウォッチしたうえで、組み入れ比率の見直しを随時行っている。言うなれば、購入する人が自分で投資判断を下さなくても、プロの運用に任せておける商品設計になっている。

組み入れ比率見直すアロケーション型ファンドに注目

昨今の投資環境は、リスクオンとリスクオフが目まぐるしく変化している。それだけに、個人がずっとマーケットに張り付いて、自分の判断で投資銘柄を入れ替えたり、組み入れ比率を変更したりするというのが困難になっている。

だからこそ、「組み入れ比率を必要に応じて随時、見直してくれるアロケーションタイプのファンドが、重要性を増してきている。

こうした投資環境の下では、機動的なアセットアロケーションと時間分散が、資産運用のカギを握ってくる」(みずほ銀行 コンサルティング営業開発部 運用商品開発室 高橋智哉氏)。

ちなみに、金融機関の中には、みずほ銀行が販売している先のファンドのように、購入単位を引き下げることによって、より積立投資をやりやすくし、時間分散にも配慮した資産形成が可能になるよう工夫を凝らすところも出てきている。

少額投資非課税制度であるNISAも2年目に入り、使い勝手が改善されてきたいま、各金融機関の個々の商品をじっくり吟味してほしい。
 

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