日本人は「英語が細部まで表す言語」だと知らない 謝罪のさまざまなパターンから見る「英語のクセ」

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日本語は「余計なことを言わないことば」だとすると英語は対照的です(写真:asaya/PIXTA)
日本語が「秘すれば花」のことばだとすれば、英語は「細部に至るまで言語化」するのを好む言語。日本人の英語をネイティブが聞くと、何か物足りなくて不安に陥り、ぎこちない空気が流れる理由はここにあり。そのすれ違いが起きやすい「謝罪パターン」を見ながら、謝ったあとにどう説明するか、表現リストをぜひご覧ください。『それわ英語ぢゃないだらふ』から一部抜粋、再編集してお届けします。
参考:日本人は「英語は語順こそ超重要」をわかってない(11月6日配信)
   英語「on」を使い倒す為に覚えたい4つのイメージ(11月13日配信)

謝罪や感謝など、状況別の発言パターンは英語の核

みなさんは料理をすることがありますか。私は稀ですが、作るときにはレシピを調べその通りに作っています。レシピ通りですから格別に おいしいとは言えませんが、簡単で失敗もありません。「状況別の発言パターン」もそれと似ています。状況が与えられれば、リソースには材料と調理の仕方が載っており、苦もなく完成します。もちろんネイティブの会話上手なら、適宜アレンジを繰り出しながら極上の一品に仕上げることもできますが、最初はレシピをしっかりと身につけることが大切です。

まずは謝罪のリストをご紹介しましょう。どういった要素がどの様に使われるのか、料理のレシピを見るような心持ちでお読みください。

謝罪にはさまざまな表現がありますが、個々の表現と同じくらい大切なのは、英語のクセを知ることです。英語は「言語化」を好むことば。日本語とは対照的です。日本語が「秘すれば花」の、余計なことを言わないことばだとすれば、英語は細部に至るまで言語化することばなのです。

謝罪の場合には、このちがいが大きく表れます。日本語なら「すみませんでした」で通用する状況であっても、英語では「理由」などを付け足さないと、ことば足らずの印象を与え、最悪相手の心証を悪くしてしまいます。

さて、それではいくつか謝罪の具体例を眺めてみましょう。

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