インド浄化作戦、まずはトイレから

すべての寺院の前にトイレを設置へ

インドの公衆トイレは手入れの行き届いていない汚い状態のものが多い(写真:The New York Times/アフロ)

インドの経済力が高まり、インドのブランド・イメージが上昇するにつれ、日本企業だけでなく多くの外国人がインドに注目するようになってきました。生活費の安さやその歴史や文化も外国人を絶えずインドに惹きつける魅力。しかし、外国人、とくに日本人の中にはインドに行くことを躊躇する人が多く、その理由はいくつかあると思います。

8月15日、68回目の独立記念日に、ナレンドラ・モディ首相は演説を行い、インドが先進国に追いつくために解決すべき問題について触れました。ニューデリーのレッドフォートでモディ首相は自ら国旗を掲揚し、異例にも防弾シールドなしで65分にわたるヒンディー語で国民に向かって語りかけたのでした。

モディ首相が描く国家の発展構想は、経済、外交、ガバナンスなど多岐にわたるが、その中の3つ目こそが、先に述べた「日本人がインドを敬遠する原因」となっています。今回はそれらを取り上げてみます。

インド人の72%が衛生設備を利用できない

インドを旅行するほとんどの日本人は、インドの不衛生的な状況を目の当たりにします。とりわけ飲料水と衛生設備については、政府も地域社会も努力しているのですが、依然として十分ではありません。都市部も農村も衛生設備の普及は進んでいないのです。

水道と衛生設備への投資額が国際水準からすれば低かったことが、その要因です。2000年代にようやく増えはじめていますが、地方では財源難のせいで整備は進んでいません。加えて、インドでは安定的に飲料水を供給できる大都市はなく、問題は単純ではありません。推定ではインド人の72%がいまだに十分な衛生設備を利用できていないのです。

次ページトイレ問題は甚大
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
トランプ相場に乗れ! <br>超成長株・優良株350

日経平均2万円突破は秒読み。米国株も最高値圏が続く。今年の上昇銘柄を見逃す手はない。いま仕込む日米両国の株・投信を紹介。初心者向けに「今年から始める米国投資」も掲載。