3000円のガトーショコラが売れまくる理由

4倍値上げと脱本業でブランドを築いた逆転の発想

1本3000円の「特撰ガトーショコラ」。箱を開けると芳醇なカカオの香りが漂ってくる(撮影:今井康一)

今年1~3月にフジテレビ系列で放送されたドラマ「失恋ショコラティエ」。高級チョコレートを作る職人であるショコラティエの存在が、若い世代を中心とした視聴者に広く認知された。

伊勢丹新宿店で世界中の高級チョコレートを集める「サロン・デュ・ショコラ」も年々盛り上がりを見せている。今年1月の開催時は失恋ショコラティエの影響もあってか、女性を中心に会場は連日大盛況だった。

販売するのは新宿御苑の小さな店

高級チョコレートが日本で市民権を得る中、東京・新宿の小さな店が作る高級スイーツが、全国で飛ぶように売れている。フランス生まれのチョコレートケーキ「ガトーショコラ」。片手に収まるぐらいの1本250グラムのサイズで、値段は3000円だ。

「特撰ガトーショコラ」の商品名で製造・販売しているのは、新宿御苑前にある「ケンズカフェ東京」。オーナーシェフを含め、わずか3人のスタッフで切り盛りしている。テイクアウトとネット通販による全国配送で、1日平均80~100個のペースで売っている。

全体の販売に占めるネット通販の比率は約7割。2008年に本格販売を開始してから、ほぼ右肩上がりで成長している。バレンタインデーやホワイトデー向けの需要が高まるピーク時には、ガトーショコラだけで月間売り上げは1000万円以上になるという。

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