コーチとやりあう若手が消えた!
原田:若者研究をしている人間として、今日はコーチとして日頃から若者と接している川崎さんから、プロ野球世代論みたいなところをお聞きしたいんです。川崎さんは2013年に千葉ロッテマリーンズの1軍ブルペンコーチに就任して、今年はベンチ担当になられましたが、1年間やっていかがでしたか。
川崎:基本的にブルペンコーチはいわばサブのポジションであって、全体には指示を与えられないんですね。だからこそ、まずは1年間、選手を把握することが僕の第1の仕事でした。
選手たちをしっかり見ていると、こいつはどんな性格だとか、何が向いているかといったことが見えてくる。ピッチャーは先発、中継ぎ、抑えという3つの役割があり、誰をどこにはめようか、自分だったらこうしたいなというのは考えましたね。今現在は、自分が決められる立場ではないですけど。
原田:今の若い人たちと川崎さんの世代はどんな違いがありますか? 俺たちの時代はこうじゃなかったと思うところは。
川崎:やはり25年前とはかなり違いますね。今の若い選手って、本当に素直なんですよ。やれって言ったことを、文句も言わずやるんです。こちらにすると、ものすごくやりやすい。だけど、それ以上でも以下でもないですね。
原田:逆にいうと、やれと言わなければやらない。自発性が減っているということですかね。ちなみに今の若い選手といって、思い当たる人は?
川崎:うち(千葉ロッテマリーンズ)で言えば、抑えの益田直也でしょ。ほかにも西野勇士だったり、藤岡貴裕だったりいますけどね。
原田:素直というのは、みんなに共通する特徴ですか?
川崎:昨年の監督交代で練習も厳しくなって、少し変わってはきてますけどね。
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